暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Rider-Awakening Clock Up
会談終了
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「リーファさんは大丈夫みたいです」

「な、何で……?」

「リーファには、女の子らしい魅力がないからだろ」

本音か冗談か、区別がつかないネザーの台詞。

「ちょっ……な……それってどういう意味!?」

聞き捨てならない言葉に、思わず剣の柄に手を遣りながら詰め寄る。

「お前の今までの行動を振り返り、分析した上で導き出した結論だ」

瞼を閉じて腕を組み、考え込む体勢でネザーははっきりと答えた。

「まぁ、そんなことより先を急ぐぞ。時間が勿体無い」

そう言ってネザーは翅を広げ、スイッと浮かび上がった。

「あ、ちょっと、待ってください!!」

リーファも翅を広げ、地を蹴る。

「恐れを知らないな……あいつ」

相手の気持ちなど気にせずに発言するネザーに対し、キリトは苦笑いを浮かべた。一目散に世界樹を目指して加速していく2人を追って思い切り翅を震わせながら、キリトはチラリと背後を振り返るリーファの姿を捉えた。巨大な山脈に遮られて、その向こうに広がるはずの古森と懐かしいシルフ領は望めなかったが、暮れなずむ濃紺の空に、大きな星がまたたくのが見えた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ