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風魔の小次郎 風魔血風録
41部分:第四話 白い羽根の男その十
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ントロールは俺にとっては遊戯に過ぎん」
「そうだな。夜叉においてとりわけ隠密行動を得意とする者」
 項羽はそれを知っていた。
「それが貴様なのだからな」
「わかっていれば話が早い。項羽よ、覚悟はいいか」
「覚悟か」
「その首この白虎が貰い受ける」
 木刀を出してきた。それを右手で構える。
「今ここでな」
「残念だがそれはできない」
「何っ!?」
「貴様にこの項羽を倒すことはできない。俺の舞の前に倒れるのだ」
「舞だと」
「そうだ」
 応えながら左手に何かを出してきた。それは。
「羽根か」
「これがこの項羽の舞だ」
 その白い羽根を白虎に見せてまた言う。
「そら、舞え」
 その羽根を前に飛ばした。羽根はひらひらと舞い白虎の前に来た。白虎はその羽根を冷然と見ていた。そのうえで侮蔑していた。

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