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虚弱ゲーマーと似非弁護士の物語 −求めたのは力では無く−
Act4 妖精の国
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取り残された赤ん坊を助ける為に六階から飛び降りても無傷だったなどのとんでもない事を平気でやってのけてきた奴なのよ」
 「・・・・・・そ、それは、どのゲームでの話だ?」
 「ううん、全部現実でのアイツの逸話――――実話よ?」
 「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」

 これには以前から少しばかり聞いていたサクヤを含めたシルフ領首脳陣、それにキリトとリーファも呆気に取られて押し黙りました。

 「その人外的ポテンシャルと戦闘力は、普段の日常生活じゃ使われないし本人もその手の職業についてるわけじゃない。だから私がそれらを全力解放できる場所を教えてあげたのニャン♪」
 「・・・・・・・・・単に自分の領のプレイヤー達の強化に当てたかっただけだろ?」

 半信半疑ながら誰よりも早く復帰したサクヤが、アリシャの本音を言い当てます。
 しかしアリシャは気にしません。

 「兎に角、アイツには人外的強さが有るのよ。次合う時はアイツもつれて来るから、今度こそ楽しみにしていてね♪」
 「あ、ありがとう・・・」

 引き気味に、それにサクヤ同様に、半信半疑のままお礼を言うキリト。
 そこで今更ながらリーファが言う。

 「その人の名前はなんていうの?」
 「ん?あっ、そうか言うの忘れてたわ。えっとね、アイツの名前は――――“ネームレス”よ」
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