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巫女のホグワーツ入学記
組み分け? どうでも良い
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 残りの夏休みの合間に、私は教科書を全て暗記した。
 ジニーと同室で過ごしているが、教科書だけでは飽きてしまい、私はダイアゴン横丁の「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」で数冊の本を購入。本にはあまり興味はなかったが、魔法界の本はとても興味深い。

 幻想郷内の知識しかない私にとって、新しい世界の魔法やら歴史やらはとても新鮮なのだ。まぁ基本的に寝てる事が多いけど。

 私は部屋に籠もりっぱなしというわけではなく、幻想郷での機能が魔法界でも使えるかの確認をした。
 人目のつかない森の奥深くまで行き、手持ちのスペルカードと陰陽玉を試す。結果、幻想郷と同じく強大な力を持っていた。

 ありがたい事に、スペルカードや陰陽玉は魔法省には感知されないようだった。
 ヴォルデモート卿は、ハリー・ポッターによって力を失っているだけで、きっとまだ生きている。
 そう考える人が大多数だ。もし仮に彼が復活した場合に備え、いつでも万全な状態にしておかなければならない。死んだら再スタートというルールがある故の行動だ。
 善か悪か傍観者か、どの定位置につくかはまだ決めていない。
 何方にしろ、死ななければ話が終了するまで続くのだ。

 ガイドブックに書いてあった事を思い出すと、善についた場合はヴォルデモートが死んだら物語が終了。
 悪についた場合はハリー・ポッターが死んだら物語が終了。傍観者は不明だが、確実に何方かが死ぬまで続くのだろう。

 何方にしろ、敵の息の根が止まらないと物語は終わらない。
 元々の話だと、ハリー・ポッターが勝利するのだろう。なので、傍観者の場所にいてもいつかは物語は終了する。
 パチュリーは、「紅魔館メンバーと観る」と言っていたような気がする。どうせ幻想郷の時間は進んでいないし、このまま私が楽しんでも良いかもしれない。しかしまぁ、今決める事ではないだろう。



 そして遂に、私がホグワーツに入学する日がやってきた。


 相変わらずウィーズリー家にお世話になってしまっているが、彼等は快く受け入れてくれる。
 とても優しい人達だ。パーシーも、私に対して訝し気な表情を浮かべるのは止め、家族と同等に接してくれ始めた。

 ホグワーツへは、イギリスの都市ロンドンのキングス・クロス駅、9と4分の3番線に乗って行くらしい。
 私達は、空飛ぶ「車」というマグルの乗り物に乗り込み、キングス・クロスへと向かった。その車という乗り物は、アーサーの持ち物のようで、見た目と裏腹に中は全員が乗れるほど広かった。きっと、魔法で広げたのだろう。
 何時間か車で移動し、ついた先は巨大な駅だった。幻想郷には汽車やら駅やらはないが、とても立派なものだと聞いている。

 マグルだらけの駅へ飛び込む大勢の魔法使い。
 もう
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