暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1662話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ほう、私の名前を知ってるとは……誰から聞いたのかな?」

 俺の口から出た、ドクトルSという言葉に本人が反応する。
 いや、当然か。向こうにとっては初対面の俺が、いきなり自分の名前を呼んだのだから。
 まぁ、ドクトルSとか何だし、本当の名前じゃないんだろうけど。
 恐らくニックネームとかコードネームとか、そういうのなんだろう。
 ガンダムを開発していたのを思えば、そのくらいの用心は当然だった。

「色々とな。そもそも俺達シャドウミラーにはシェンロンガンダムやデスサイズ、他にも老師OやプロフェッサーG、ハワードといった面子もいる。……そこまで言えば、後は何も言わなくても分かるだろ?」
「なるほど。シャドウミラーがガンダムを戦力に組み込んでいるのは知っていたが、まさかハワード達まで取り込んでいたか。では、私の名前を分かってもおかしくはないな」

 鼻のカバー……いや、ノーズガードとでも呼ぶのか? ともあれ、そんな特徴的な物を着けている割りには、随分と常識人のような言葉遣いだな。
 まぁ、原作でも他の面子に比べると常識人っぽい感じはしてたが。

「それより、ガンダムの開発者が何でこんな場所にいるんだ? ましてや……」

 そこで言葉を切る。
 ドクトルSが作ったのは、L3宙域から出撃したヘビーアームズ、つまりL3宙域における影響力が強かったバートン財団の指揮下にいた訳だ。

「……少し、身の危険を感じてな」
「身の危険?」

 尋ね返しながらも、何となくその理由は想像出来た。
 元々ドクトルSを始めとして、ガンダムを開発した5人の科学者達はオペレーション・メテオの内容を勝手に変えていた。
 そうである以上、デキムにとっては裏切り者に等しい存在だろう。
 そんな科学者の中でも、ドクトルSがいたのはL3……バートン財団のお膝元と言ってもいい。
 そうである以上、ドクトルSが身の危険を感じてもおかしくはなく、寧ろ当然だろう。

「なるほどな。それにしても軍艦を盗んでくるというのは、予想外だったが。脱出するにしても、普通の宇宙船とかあったんじゃないか?」
「残念ながら、一番手っ取り早く手に入れる事が出来るのがこの軍艦だったんだ。見ての通り、かなりの老朽艦だ。だからこそ、バートン財団もこの艦にはそれ程注意を払っていなかった」

 ……考えようによっては、普通の宇宙船の方が古い軍艦よりも使い勝手がいいのか?
 まぁ、軍艦ってだけで相手に警戒されるのは、それこそ俺達が証明しているしな。

「まぁ、話は分かった。……けど、バートン財団の下から逃げ出して、これからどこに行くつもりだ? 向こうもそう簡単にお前達を見逃すとは思えないが」

 これが、普通の脱走兵であればデキムもそこまで執着しないだろう。
 いき
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ