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マイ「艦これ」(みほちん)
第38話(改1.3)<長い一日(上)>
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「無口そうな方ですね」

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マイ「艦これ」「みほちん」
:38話(改1.2)<長い一日(上)>
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長旅の疲れも見せず凛とした軍令部将校。一方、見るからに疲れきった舞鶴の参謀。彼らは接待役、朝潮の敬礼を受けて移動する。

一方の埠頭では副司令、祥高さんの指示のもとで艦娘たちが解散。後は班長の指示で個別に動く。先ほどから盛んに撮影している青葉。

「舞鶴の参謀、超お疲れモードですねぇ」
彼女が私に近づいて小声で囁く。確かに二人の落差は滑稽だ。

だが、この参謀は知っている。私が舞鶴に所属していた頃、作戦立案の補佐役だった男だ。すると彼も、こちらを見た。

「おお!」
参謀のカメラ目線が欲しかった青葉が狂喜する。

しかし一瞬、私と視線が合った彼は直ぐに目をそらして将校に続き本館へ向かう。

「あちゃ、ちょっと撮影が過ぎましたかねえ」
舌を出して取り繕う青葉。だが実は私も気まずさを感じていた。舞鶴ではいろいろあったから。

すると呉が聞いてきた。
僭越(せんえつ)ながら、あの舞鶴から来た参謀とは、お知り合いですか?」
「はい。以前、私も舞鶴に居たので顔は何度も見掛けました」

そう答えた私に神戸も近寄ってきた。
「無口そうな方ですね」

彼の言葉に思わず苦笑した。
「まあ彼も相変わらずで、同じ鎮守府に居ても必要以上に話すことは無かったですね」
「なるほど」

すると副司令の祥高さんが声を掛けてきた。
「司令」
「あ、ああ」

彼女の意図を察した私は二人に案内する。
「では皆さん、直ぐに本館へ参りましょう」

私たちは副司令を先頭に鎮守府の本館へ向かった。

歩きながら青葉が小声で聞いてくる。
「司令、舞鶴の参謀とは何か?」

さすが取材記者。ズケズケと突っ込んでくる。
「別に喧嘩はしていないよ。ただ彼自身、積極的に交流しない性格だったな」

すると彼女は直ぐに返す。
「それは彼が無口な人だと?」

私は苦笑した。
「まあそうだ。あの頃から感情を出さなかった」

ふと例の「悪夢の海戦」後、彼が憤っていたことを思い出す。

すると思いがけず青葉が言った。
「彼が司令の艦娘重視論に異を唱えていたからでしょうか?」

驚いた。
「知っていたか」
「はい」

彼女は記者だ。そのくらいの情報は押さえているのだろう。ただ、それ以上は何も言わなかった。

私たちは一番最後に本館へ入った。

会議室には将校以下、私と副司令の祥高さん、それに三人の参謀が揃って着席した。あとは接待長の千歳と朝潮、潮。時刻は一〇・三〇。

「挨拶は
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