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風魔の小次郎 風魔血風録
126部分:第十一話 武蔵の力その十一
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この一言を最後にして武蔵は戦場を後にしたのだった。後に残ったのは小次郎だけだった。彼は一人になると忌々しげな顔で呟くのだった。
「二人の仇、何があっても」
 呟き終えると彼も姿を消した後に残ったのは風だけだった。だがその風もすぐに消えそこにはもう何も残らなかったのだった。



第十一話   完


                 2008・8・9

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