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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
43話「ロリへの愛は世界を救うか?N〜中ボス戦?〜」
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★★★

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「僕が快楽の魔族の手先となったのは……君と出会う4年前くらいだったから……7,8年くらい前になるかな……」

そう言って、ドナルド先輩は自身の胸元を見た。茶色のくたびれたスーツの胸元には、白いプラチナバッジがある。冒険者の最高峰である事を証明し、人としての価値すら決めてしまう残酷な評価システムだ。

「あれは……冒険者バッジ制度が始まった頃だからよく覚えている。冒険者を画一的に評価すると称して導入された『パーフェクト冒険者バッジ制度』……バッジそのものに意志を持たして、人としての価値すらも全てバッジの色で評価するようになった時代だ。
世間では、今までやっていた民間軍事会社が作ったいい加減な評価制度と違って、分かりやすく実力を把握できて便利と言われたが……このパーフェクト冒険者バッジ制度には、とんでもない欠陥があった。君もその欠陥の犠牲になったから分かるだろう?」

「……迷宮管理機構や地球を支配する偉い人から邪魔だと思われると――最下位の黒バッジにされてしまうという問題ですか?」

「ああ、そうだ。普通に魔物を殺し、魔族と戦争している冒険者には特に影響はないが……僕と君には、とある共通点がある」

先輩の言葉に俺は考えた。一瞬で思いついたのは――俺たちは魔道という分野の研究者であり、この分野には多数の闇が覆っているとしか思えない。
現に、殺戮の魔王の存在を推理し、実際にその魔法を作っただけで俺は黒バッジへと落とされている。
バッジの色は、その人間の価値。ダンジョン学園の入学試験で俺たちを襲ってきた奴らが、俺を標的にしたのは……恐らく、俺と白真珠が黒色のバッジを付けていたからだろう。
価値が低い。だから殺しても良い。弱い冒険者が死んでも、そんな事は何にも問題にならない、自業自得だ……そういう風潮が、パーフェクト冒険者バッジ制度のせいで出来上がっている。

「トモヤ君。魔導とは、そもそも魔族が使う技術を模倣した代物だ。当然、魔界から持ち帰ったとされる文献を読む必要があり、よく考えて考察すると――恐ろしい事実が複数思い浮かぶ事は……君も経験上、分かるよね?
そもそもだ……全く違う異質の世界にある文献を解読できる奴がいる訳がないって事に、僕らは気づいているはずだ」

「……魔物と魔族は人間の感情を食らう化物……この時点で、地球と魔界は無関係な世界じゃない……」

「そうだ。生物が自然に進化する場合……生物は周りの環境に大きく依存する。シマウマは草を食べ、ペンギンは海に潜って魚を食べるように……魔族が人間の感情を食べまくって、とんでもない栄養を得られるという事は――」

ドナルド先輩は、ひと呼吸おいて言葉を続けた。

「魔界にも人間が存在したという事さ。そして、魔族が使う魔物達の遺伝子情報を見れば分
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