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競泳水着
第五章

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「実は」
「そう、私達楓ちゃんよりウエストあるわよ」
「けれどそんな風に見えないでしょ」
「胸はどうかとして」
 そこはそれぞれだった、友人達の胸は皆楓のものより大きい、とはいっても巨乳と言っていい者はいない。
「グラドルの人もそうよ」
「ビキニ多いでしょ、アイドルの娘も」
「AKBやHTBもグラビアはビキニメインよ」
「下着も多いけれどビキニイコール下着じゃない」
 デザイン的にほぼ同じだ、グラビアによってはビキニを着ているのか下着を着ているのかわからない場合もある程だ。
「案外目立たないの」
「ビキニの方がね」
「競泳水着はグラドルの人でも相当な人が着てるわよ」 
 スタイルに自身がある者がというのだ。
「スタイル完全に出るから」
「だから実はビキニの方がいいの」
「そこは覚えておいてね」
「これから」
「よくわかったわ」
 これが楓の返事だった。
「水着は実はビキニの方がいいってことね」
「スタイル隠したいならね」
「そちらの方がいいの」
「そうね、けれどそう考えると」
 楓は先程友人達が話したことを思い出して述べた。
「グラドルの人やアイドルの娘がビキニ多いってことは」
「まあ実は、なんでしょうね」
「自分のスタイルに自信がない」
「だからビキニかも知れないわよ」
「露出の多さにも注目されるし」 
 友人達を見ると確かに露出が多い、それで注目される。
「そういうことね」
「そう、多分ね」
「スタイルを隠すには露出も大事よ」
「だからスタイル隠したいならかえってビキニ」
「これ定説みたいよ」
「変な定説ね」
 楓は聞いて思った、だがビキニの方が隠せることがわかってだ。友人達にあらためて言った。
「今度からそうするわね」
「ええ、じゃあ今からね」
「泳ぎに行きましょう」
 何はともあれだった、友人達は楓の手を取ってだった。
 プールサイドに出た、そして彼女達だけで楽しんだ、泳いで食べてそうした。


競泳水着   完


                      2017・1・14
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