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レーヴァティン
第二話 異世界その二

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「とても」
「そうなのですか」
「はい、それでその海の中に」
「大陸が幾つかあってです」
 そしてというのだ。
「伝説の英雄、二人の英雄達が彼等だけが抜ける剣を以て海を支配する魔神を倒せば」
「その時にか」
「海から大陸達が現れそこに眠っていた者達が目覚めると」
「伝説か」
「そうした伝説がこの島に伝わっています」
「成程な」
「そしてその英雄はです」
 神父は二人にさらに話した。
「外の世界から来た者達だとです」
「言われているのか」
「噂ではもう何人か来ておられます」
「外の世界からか」
「そう言われています」
「成程な、では若しかしたらだ」
 英雄はその目を鋭くさせたままだった、久志を一瞥してから神父にこうも言った。
「俺かこいつがその英雄かも知れないか」
「そうかも知れません」
「剣を抜けばか」
「剣は二本あります」
「二本か」
「大地に刺さった剣、そして鞘に収まったままの剣です」
 神父は英雄、そして久志にも話した。
「この島の中央にある剣の神殿にあります」
「その二本か」
「どちらの剣にもです」
「下の海から大陸達を出す力があるか」
「海の魔神を倒し、そして」
「大陸にいた連中が起きるか」
「そしてそこから世界は救われると」
 神父は二人に話した、このことも。
「細かい話は伝わっていませんが」
「伝説ではか」
「そう言われています」
「そうなのか」
「このお話を信じられますか」
「面白い話だな」
 英雄は神父ににこりともせず答えた。
「そして俺達はこの世界のことをまだ何も知らない」
「知らないのですね」
「だから信じるも何もない」
「左様ですか」
「しかしこの島の中央にだな」
「神殿がありまして」
「その神殿に行けば二振りの剣があるか」
「正確に言えば一振りは剣、一振りは刀です」
 両刃だと剣、片刃だと刀だ。両者の違いは実は明確だ。
「刀は東の大陸から伝わったものだとか」
「東の島だな」
「はい、そちらからです」
「どうして伝わった」
「この島もそうですがあちらの島も戦乱に巨人が次から次に出て」
「巨人?」
「はい、巨人が時折あちこちに出てです」
 神父は苦い顔で話した。
「人や家畜を遅い畑や森を荒らし」
「人に迷惑をかけているか」
「ドラゴンやグリフォン等は滅多に出ませんが」
「それでもか」
「巨人は時折出てです」
 そうしてというのだ。
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