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夢幻水滸伝
第二話 世界の仕組みその十

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「欧州に五人や」
「アフリカとかにはおらんのか」
「おったけどロシアかインドに移ったらしい」
「そうなんか」
「ああ、そうしたらしいから今はアフリカにはおらん」
 その星の持ち主はというのだ。
「ちなみにロシアとインドにおるのは三極星のうちの二人らしい」
「そっちにはか」
「それで東南アジアとオセアニアに四智星が一人ずつや、アフリカにおったのもそっちや」
 四智星の者達だというのだ。
「そして太平洋の残りの連中、自分もやけど」
「さっき六武星って言うてたな」
「それになる、ちなみに欧州には五騎星がおる」
「五騎星?」
「騎士や」
「ああ、騎士な」
「六武星とはまた違うタイプの戦いメインの星の連中や」
 芥川はこのことも話した。
「欧州はこの連中が仕切ってる」
「あっちも群雄割拠か」
「そや、それで五人で激しくやり合ってるらしい」
「そなんか」
「ちなみにロシアとインドはもっと酷いらしいで」
「どっちも三極星がおるんやな」
「そしてどっちも綾乃ちゃんみたいに優しくないらしい」
 芥川の目がここでやや警戒するものになった、軍師として警戒している目だった。
「自分の敵は容赦なくや」
「踏み潰してるんか」
「それで凄まじい勢いでどっちの国も統一していってるらしい」
「つまり覇道やな」
 中里は芥川から聞いた二人のやり方をそれだと認識した。
「つまりは」
「そや、簡単に言うとな」
「やっぱりそうか」
「それで敵はほんま徹底的に弾圧して殺戮してや」
「えぐいな」
「僕等の比やなく凄いことしてるみたいや」
 ならず者達を倒していくにしてもというのだ。
「人間の盾やら強制労働やら農奴とかな」
「めっちゃロシアやな」 
 ここでだ、中里はエカチェリーナを思い出した。そして彼女の名前をここで出した。
「エカチェリーナ嬢のお国らしいわ」
「まあそう言うとそやな」
「そんなロシア的行為がナチュラルにやられてるんか」
「この世界でもな」
「流石やな、ロシア」
 中里はある意味感心していた、彼が本やネットで聞いているロシアの姿そのままだからだ。
「イワン雷帝やスターリンやな」
「あと今の大統領やな」
「あの元KGBの人もな」
 KGBの殺人格闘術をマスターしておりそれにより任務において多くの工作に関わっているとも言われているが証拠はない。
「そんな感じやしな」
「とまあそっちはそんなのや」
「ロシアとかインドは」
「あとアラブとかアフリカにも星の奴おるで」
「世界中におるんやな」
「そや、まあその星の連中をまとめていってな」
「この世界を救う、か」
 中里の目が強くなった、そのうえでの言葉だった。
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