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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
40話「ロリへの愛は世界を救うか?K〜隠し部屋見つけた〜」
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ダンジョン学園は、悪徳都市の南側にある。南門からはすぐに行ける位置だ。何万人という冒険者の卵が通う教育機関で小都市に匹敵する設備を誇る場所は……今、人が死んでゴールドアップルと交換される戦場になっていた。警察や米軍の姿はない。あるのは死んで食の神に食われ、高級食材と化した美味しそうな遺体が転がりまくっている。
恐らく、一般回線が麻痺しているのは、魔族側の電子的なテロが原因なのかもしれない……。
この戦場での最大の問題は――

「なんか来たぞ!」「魔物か!?冒険者か!?」「とりあえず俺たち以外は全員殺せ!」「余所者は食べ物になれぇー!」「食べちゃうぞー!」

誰が敵で、味方なのか分からないから……学生同士で激しい乱戦になっていた。教員や生徒があっちこっちに立て籠もり、近づいた奴を敵と見做して攻撃する有様である。
時折、立て籠もった建物が大爆発を起こし、高級食材が焼かれる良い匂いがして、冒険者の心を恐怖のどん底へと突き落としているように見えた。
考えてもらいたい。誰が敵なのか分からない戦場は、精神に相当のストレスを与える。この状況が長引けば、神経と魂を病んでしまう輩が出そうだ。
21世紀の頃なら兎も角、現代社会は脳みそがぶっ壊れても、魂があれば蘇生できるから、特に問題ないように見えるが、今まで蓄えた人生経験を一部ロストするし、低レベルの冒険者なら、魂ごと食の神に食われてしまうから、誰も彼もが、それなりに本気でバトルして――俺も白真珠も乱闘に巻き込まれている。
校舎をちょっと車で通り過ぎるだけで――

「「爆裂弾(ボム・ボール)!」」「「誘導弾(イヴァル)!」」

数百個の魔力弾と、爆発する真っ赤な塊が俺がいる方向へと飛んできた。爆裂弾は何かに接触したら大爆発を起こす仕様だから、このままだと俺の命が危ない。
だが、この魔法には他にも欠点があったりする。誘導機能があるせいで――風の影響を受けまくるくらい低速なのだ。強風が起きれば――たちまち呪文を唱えた術者を殺傷するウンコ魔法と成り下がるのである。

暴風衝撃波(ストームバースト)!」

俺は暴風を巻き起こす魔法で、迫りくる魔法の数々を強引に跳ね返す。白真珠を抱きしめていたおかげで、無駄に凄い暴風だ。爆裂弾は来た方向へと帰り、術者や地面、建物に接触して爆発を巻き起こす。
だが、遠くへと落ちた誘導弾が再び浮かび上がり、俺達がいる方向へと進み始めた。誘導弾は魔力が尽きるまで狙った標的を追い続けるという厄介な特性がある。
しかし、魔力を消費して進むから……俺と白真珠が車で走りまくって、有効射程内から逃げ切れば無害化するのだ。
俺達が逃げるように向かう先はクエスト部。爆破テロの被害にあった建物だ。きっと、そこに遮断装置のありかを示すヒントがあるに違いない。しかし、焦っている白真珠
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