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オズのアン王女
第八幕その四

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「宝石はね」
「そうですね、アン王女は赤がお好きですし」
「黄色もお好きですが」
 ウィンキーの国にいるだけあってです。
「それではですね」
「その装飾品も造り」
「そのうえで」
「うん、贈ろう。そして」
 そのうえでというのです。
「私自身も訪問してね」
「そして、ですね」
「交流を深める」
「そうされますか」
「そうしよう、ではまずはとびきりの林檎を採って」
 林檎の木からです。
「そしてね」
「はい、そのうえで」
「ルビーで林檎を造り」
「その二つを持って」
「ウーガブーの国に使者を贈りましょう」
「よし、ではね」
 こうしてでした、カリフ王はそうする様にと命令を出しました。林檎と装飾品はすぐに用意されてそのうえで、でした。 
 ウーガブーの国に使者が送られました、これはドロシー達がアンと一緒にウーガブーの国に着いたその日のお話でした。
 その日の夜です、ドロシーと一緒に気持ちよくお風呂に入っていました。その総檜のとても奇麗なお風呂にです。
 ドロシーは檜のお風呂の中でアンに笑顔で言いました。二人一緒に入っています。
「こうしたお風呂もいいわね」
「そうでしょ」
「木の香りがしていてね」
「奇麗でもあるでしょ」
「ええ、くつろげるわ」
「エメラルドの都のお風呂もいいけれど」
 宝石や大理石、金銀で飾られたそのお風呂もです。
「こうしたお風呂も絶品で」
「アンはいつもよね」
「この国にいる時は入っているわ」
 このお風呂にというのです、浴槽は四角で幾つもあります。
「毎日ね」
「そうなの」
「それで薬膳湯はどうだったかしら」
 アンはドロシーに先程入ったお風呂について尋ねました。
「あちらは」
「ワイン風呂ね」
「そう、そちらはね」
「よかったわ、香りもね」
「そうでしょ、香りもよくて」
 ワイン風呂についてです、アンはドロシーに笑顔でお話しました。
「温まって」
「ええ、ワイン風呂は都の宮殿にもあるけれど」
「この国でもあってね」
「日によって入られるのね」
「薬膳湯はその日によって違うから」
「今日はワイン風呂で」
「柚やハーブもあってね」
 そうしたお風呂の時もあるというのです。

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