暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第97話 ゴールデン・ザ・ランス作戦
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〜サウスの街 周辺〜



 色々と大変だった気がするが、一先ずゴールデンハニーの生け捕りは完了した。

「はぁ……、大変だった」
「マリア。その……ごめん」
「フェリスさんは悪くないよっ! ……悪いのはアイツ!!」

 ゴールデンハニーを大人しくさせる為にフェリスがマリアをゴールデンハニーの目の前にまで連れて行ったのだ。
 巨大な体の為翅を使って飛ばなければ近くにいけなかったから。
 因みに命令を下したのはランスであり、突然動き出されたら怖い、と言う気持ちもフェリスはあって 警戒心を強めながら近づいて行った。大丈夫そうだ、と気を緩めかけたその時にランスからの『どかーーーんっ!』と言う大声のせいで、驚いてしまってマリアを口の中に落としてしまった。

 結構高さがあって命が大丈夫か? と皆が不安を覚え始めた頃 マリアの無事な声がハニーの中から聞こえてきた。つまり ハニーの中に入っても問題ないという事も証明された瞬間で ランスが考えた作戦が完全に始動できると言う結果オーライな感じに。
 勿論ランスには盛大に文句を言ったが、やはり暖簾に腕押しなのだ。……志津香は炎で抗議したから効果ありである。


「よしよし、サウスまで戻ってこれたな。がはは! ここからが破竹の勢いで攻めてゆくぞ!」
「ま、成功の条件には相手も頭悪い、っていうのが入ってるが……大丈夫だろ」

 能天気なランスと多少は警戒はしつつもヘルマン側の今回の印象で何だか上手く行きそうな気がしているユーリだった。

 そんな時だ。

「……ん? なんだ。軍隊がぞろっと出てきてるぞ」
「ああ、多分ゴールデンハニーのせいだろ。バレスやリック達には伝えたが 全員に伝わり切ってなくて警戒したんだろうな」
「なんだと! あのジジィ リーザスの総司令官とか偉そうな事言っておいて全く駄目ではないか! まぁ オレ様が司令官だからこの解放軍は大丈夫だが」
「結構短期間で終わったから仕方ないだろ。でも、軍隊の対応の速さは十分良いと思うぞ。ヘルマン側には厄介な魔物使いがいるんだから」

 ゴールデンハニーを見つけてすぐさま迎撃体勢を整え軍隊を配置した、となれば やはり優秀だと言える。その先頭にいたのは メナドとアスカ、メルフェイスだった。

「あっ……! ユーリっ! それに皆も!」
「む。ユーリの事を呼んでオレ様を呼ばないとはどういう事だ!」
「ああ、ランスも一緒だったねー。ごめんごめん」
「変な所で茶々入れるなって。それですまなかったな。メナド。それにアスカやメルフェイスも。突然コイツが出てきた事で警戒させたみたいだ」

 後ろに聳え立っている? ゴールデンハニーに視線を向けつつ詫びるユーリ。

「あっ うん。いきなりおっきいモンスターが来たって言
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