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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-C聖王のゆりかご攻略戦〜Mothers And Daughter〜
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†††Sideなのは†††

プライソンとガンマっていうサイボーグの手によって洗脳されていたヴィヴィオは、リミッター解除によって手がつけられない程に強化されてしまった。

「破ッ!」

――撼天動地――

虹色の魔力が込められた拳を玉座の間に打ち付けたヴィヴィオを中心に、魔力が四方八方にジグザグと走った。ルシル君のメタトロンを思い起こすものだ。魔力の轍の側に居ないように離れたところで、魔力が勢いよく噴き上がって強力な防壁となった。

「っく・・・!」

噴き上がり時の衝撃波に体勢が僅かに崩れる。魔力の壁は私とフェイトちゃんを墜とせ、さらには私たちの攻撃を無効化できるだけの高濃度。加えてヴィヴィオの姿が捉えられない。“レイジングハート”の柄を強く握り直して、周囲に浮遊させてるブラスタービット4基で周囲警戒。

(ヴィヴィオ・・・)

今の“レイジングハート”は、すずかちゃんとスカラボの技術力の粋を結集したリミットブレイクモードのブラスターモードだ。自己ブーストを利用している機能で、私と“レイジングハート”に限界を超えた魔力出力を出させる。
本来の使い方は、前衛などの味方と連携して、後方からの支援射砲撃を主とする。すずかちゃん達の努力のおかげで負担は大きく減ったけど、それでも私の体やリンカーコア、“レイジングハート”への負荷は大きい。だから長時間、そして連続使用には不向きとも言える。

『フェイトちゃん!』

『ヴィヴィオはこっちでも確認できない! 気を付けて!』

前後左右を魔力壁で覆われていて、ヴィヴィオの姿や魔力反応に気配など、何も感じることが出来ない。なんて考えていたところで・・・

――天衣無縫――

右方数m先の壁を突っ切って来たのは、全身に魔力を纏って砲弾と化したヴィヴィオ。“レイジングハート”の意思で即座にビット4基がヴィヴィオに向いて、一斉に砲撃4発を発射。でもヴィヴィオを覆う魔力に全弾が掻き消された。

――アクセルフィン――

そして私は急上昇するけど、「速っ・・・!」ヴィヴィオの突進速度に明らかに負けてる。それでもタッチの差でヴィヴィオの頭上に到達することが出来た・・・んだけど、足元を通り過ぎた際の衝撃が凄まじくて「きゃああああ!」私は大きく吹き飛ばされて、「かはっ!」天井に背中から叩き付けられた。それとほぼ同時に魔力の壁が解除された。

「なのは!」

私の足元を通り過ぎた後、壁を蹴って方向転換したヴィヴィオの突進を避けきったばかりのフェイトちゃんに名前を呼ばれた。私は「けほっ、けほっ」咽ながらも宙で体勢を立て直して、“レイジングハート”とビットの先端を足を止めた直後のヴィヴィオに向ける。

「エクセリオンバスター・マルチレイド、シュート!」

砲撃5発を一斉
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