暁 〜小説投稿サイト〜
テキはトモダチ
ケッコン協奏曲 〜赤城〜
6.◯月×日 PM17:49 演習場
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は、ずっと俺の隣にいてくれた」
「はい」
「……眩しかった。俺の本性を知ってなお、俺のフォローをしてくれる……そんなお前さんが、ずっと眩しかった。ずっとそばにいて欲しくて……でもずっと俺の横に置いておいてはいけない気もする……そんな人だった」
「……」
「惚れた。俺のすべてを見て、それでもなお笑顔でいてくれる大淀に、心から」
「全然……わからなかったです……」
「おっさんをなめちゃダメ」
「はい……」
「大淀」
「はい」
「俺は……おっさんだ」
「でも好きです」
「そして目が死んでる」
「それでも好きです」
「おまけに小悪党だ」
「それでも好きなんです」
「こんな俺が……お前さんを愛していいか?」
「はい……」
「こんな俺だが、お前さんを幸せにしてもいいか?」
「はい……ぐすっ……幸せに……してくだ……さい……」
「俺も……幸せになっても、いいか?」
「はい……私も、あなたを……幸せにします」
「ありがとう……」
「……」
「……」
「……一つ、わがまま言っていいですか?」
「うん」
「名前を、呼ばせてください。役職ではなくて、あなたの名前で、あなたのことを呼ばせてください」
「……うん。呼んで。大淀の声で、俺の名前を呼んで」
「ありがとう……」
「……」
「……イツキさん」

――ピ

 グーゼンですが、こんな音声データを入手しました。恐縮です。クックックッ……

 ところで……赤城さん、覚悟はいいですか? 戻りますよ?

……

…………

………………

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