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ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
陽だまりのダークナイト
ツェペシュ側×陽だまりのなか
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僕、木場祐斗は現在ルーマニア奥地にある吸血鬼達ツェペシュ派の領域に入国を果たす。アザゼル先生みたいに蒼い翼本社代表と一緒ではなく、主のリアス・グレモリーと二人でヴラディ家の居城に通された。今居る所は居住スペースの一室、外は雪が降っていて積雪がどれ程か分からないぐらい。真っ白な雪と吸血鬼の城下町、ギャスパー君の故郷だけど教会側から見たら発狂しそうだな。

『何せここは教会側が長年探索していた場所だからな』

「うんそうだけど・・・・まさか通信機が正常だとは驚きだよ一真君」

『朝まで町は霧に包まれてたらしいが、やはり雪が降ると霧が止んだそうだな』

「濃霧は日光を遮る為に吸血鬼側が発生させてるけど、一真君側に居るゲオルグの絶霧みたい」

『ま、俺ならこの濃霧でも無くす事出来る。天候さえ操る事も出来るし、日光以外なら濃霧を出す必要性を感じない』

通信機が正常に動いているが、こちら側に居る吸血鬼でさえ通信機を没収しないのには驚いたよ。まるで見えてないような感じだし、この霧はヌメリ気のあるから僕の好みではない。アザゼル先生と蒼太さんも言ってたが、霧に関してはしょうがないと諦め気味。僕達はすぐにヴラディ家の拠点へ入城許可されて、ギャスパー君のお父様と面会を果たした部長はいくつかの会談後、しばらく滞在許可も貰った。

『やはりリアスもまだ調査したいと思ったのだろうよ。だがヴラディ家が簡単に帰す奴らではない』

「まあね。あの巨大建造物がツェペシュ派の大元となる真祖ツェペシュ家の居城を見られるとは」

『吸血鬼は純血種だから大元の領域に居を構えるし、城下町の端々には名家の城や屋敷があるのだろ』

「アザゼル先生も同じ事を言ってたけど、中にはあの領域から離れた奥の奥にある領地へひっそりと暮らしている純血種も居るとか」

一真君からの情報提供により現代社会に馴染めない異端者も居ると聞いたし、案外そちらの吸血鬼の方は僕達悪魔と気が合うのかもしれない。吸血鬼と言うのは、貴族が放つ高潔さは純血種以外には尊べる物ではない。一真君と通信していると扉からノック音が聞こえた事で、通信機をオフにした。

『祐斗、入っていいかしら?』

「部長でしたか。入ってもいいですよ」

入室許可した事で入ってきた部長、扉を閉めてから机に通信機をオンにすると先程まで喋っていたと話していた祐斗。部長は主に朱乃らと現状報告をしていたようだが、何せ僕と同じく退屈に過ごしているからだ。

会談が途中でストップになってしまい、城内の変化があったのは先日。見た目や雰囲気から察すると何かが起きたのは間違いないし、一真君との日頃の鍛錬により些細な空気で何かが起こる事を感じろと言っていた。

『ようリアス。こっちは祐斗と話していたが、これ程分かりやすい出来事
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