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第八十二話 要塞対要塞です。
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ネセンで本の虫にでもなっていればいいのに。あ〜あ、来なくていいのに・・・・・。」
「お前らしくもないな。和平交渉や捕虜交換式典で奴に何か言われでもしたか?」
ロイエンタールの金銀妖瞳が冷たさとある種のからかいの光を映し出した。
「別にヤン・ウェンリーが嫌いなわけじゃないのよ。平素付き合う分には全然いいの。けれど、戦場で会うことだけは御免こうむりたいのよね。それが正直な感想なのよ。」
「ほう?ヤン・ウェンリーの名は歴戦の勇者をして恐怖せしめるか。歴戦の勇者として名を馳せたもののうち半数は誇大なものだと聞くが・・・・・。」
ロイエンタールの目から冗談の光は消えた。
「お前が言うからには、あながちそういうわけでもないという事だな。」
ティアナは黙ってこっくりとうなずいて見せた。とても強く。
「反乱軍の目的はどのようなものだろうか。やはりこの要塞を制圧する目的か、若しくは破壊してしまおうというのか・・・・・。」
ミッターマイヤーが考え込む。
「破壊目的であれば回廊に侵入した直後から主砲の撃ちあいは始まることだろう。敵の主砲の威力は未知数だが、どうも解析報告を見たところあの要塞はイゼルローン要塞以上の装甲と火力を備えているというらしいからな。だが、破壊目的で襲来したとしても彼奴等、いや、人間の考えることには共通項がある。なるべくであれば労せずして手に入れられるものはそうしたいというのが心情だろう。」
ロイエンタールの意見に他の四人も至極まっとうなことだとうなずいた。
「となると、専守防衛で臨むのがいいか。どうもそのようだな。」
ミッターマイヤーがそう言った直後、オペレーターが緊急事態を叫んだ。
「正面敵要塞表面に高エネルギー反応!!」
「なに!?」
まっさきにケンプが、ついでミッターマイヤーがオペレーター脇に駆けつける。他の3人も後れを取らない。
「敵の要塞の主砲です!出力は5万・・・・6万・・・・・7万・・・・まだ上昇中!!」
「要塞主砲の推定出力、射程、そして目標を算出せよ!!」
ケンプが叫ぶ。
「要塞の推定出力・・・じゅ、十一億メガワット!!??」
信じられないというように声が完全に裏返っている。それにおっかぶせるように別のオペレーターが、
「さらに射程は当要塞の1,5倍!!要塞の主砲目標、当要塞です!!」
「バカな!?反乱軍にこれほどの要塞を作る技術があったというのか!?」
「砲撃、来ます!!」
対閃光ウィンドウを下ろすのがやっとだった。眼前の要塞の表面にイゼルローン要塞と全く同じ、いや、それ以上の閃光がきらめき、それが光の柱となってまっしぐらにこちらに疾走してきたのである。

凄まじい衝撃がイゼルローン要塞を襲い、コンマ秒単位の間隔をおいて悲鳴が管制塔を覆った。着座していても安全ベルトを締めていなかった者
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