暁 〜小説投稿サイト〜
俺の四畳半が最近安らげない件
ただの恋のおはなし
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
だ。何やっても黙らないし。モエの母さんにも許可を得ている。
「でもー、今その押入れってー」
「何、また荷物増やしたの?」


「おっさんの霊がいるよねー」


―――は?
「なに?云うに事欠いて霊て。おっさんて」
「駅から、キミに憑いてきちゃったやつねー。さっき勝手に押入れに入って行ったー」
「何で」
「そ・れ・は、恋かなァ?」
「乙女の部屋におっさんが無許可で侵入するのを何て云うか知ってる?」
「んー…忍ぶ恋?」
「ストーキングっていうんだよ!…塩持ってきな、撒いて浄化してやるわ!」
「えー…おっさん泣いてるよー。何かーこの世に一つだけ未練があるんだってー」
「未練て何!?公序良俗に反するやつ!?」
「明日から『海物語』の新台が入るんだってー。コンサートホールでー」
「おっさんパチンカスじゃねぇか!!これだから調布は!!」


結局モエは押入れに入らず、翌日のテストは最悪だった。
毎回ろくなことにならないから、私はコイバナが嫌いだ、という話を学校の友達にすると、
「お前は何を云っているんだ」
「お前が毎夜聞いているのはコイバナじゃない」
「コイバナ舐めんな」
「死ぬがよい」
とか色々云われた。


それはさておき、2017年秋、調布が生まれ変わります。今度こそ多分。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ