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逆襲のアムロ
41話 ア・バオア・クーの戦い@ 3.13
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* ア・バオア・クー宙域 パプテマス・シロッコ 3.13

既に戦闘態勢が整い、直ぐにでも火花が散りそうな両軍の距離の前線で1機のモビルスーツが鎮座していた。その後ろにはア・バオア・クーと自身の艦隊が展開していた。

その機体の名はジ・O。パイロットはティターンズ最後の司令官パプテマス・シロッコだった。
彼の目の前にはカラバの艦隊とネオジオン艦隊、そして各々のモビルスーツ部隊が展開していた。

シロッコ側が戦力で言えば倍近くある。そして隕石落としは云わば籠城戦だ。
城を攻め落とすには古来より3倍以上の兵力差が有って挑むものだと言われている。

圧倒的な力の自分に立ち向かうカラバ、ネオジオン、またはロンド・ベル。どれもがかつては敵同士だった関係が味方として手を取り合っている。その決意が揺るぎないものにする為には共通した強大な敵に立ち向かう必要性がある。

「・・・人類は組織的なしがらみを潜り抜けて、再び思想というモノの名の下集まった。これが本来忘れていたものだ。大切な事だ。それを気付かせてくれたのは私も含めた時流によるものだ」

そうシロッコは独り呟いた。そのシロッコの前に3機のモビルスーツが現れた。Zガンダム、νガンダム、サザビーだった。勿論乗るパイロットの面子はカミーユ、アムロ、そしてネオジオン総帥のシャアだった。

カミーユがシロッコに話し掛けた。

「初めましてですね。シロッコ将軍。オレはカミーユ・ビダンと言います」

カミーユの力を測れるほどの機体性能と自身の力を持ち合わせていたシロッコは話し掛けてきた者の存在を対等と認めた。

「成程、カミーユ君。さて余り時間は無い。3者とも出てきたからには話があるということなんだろう」

シロッコは敢えて3人のモニターへ直接回線を開き姿をさらした。3人とも各々ワイプモニターを映し出してほぼテレビ会議の様な仕様になった。その状態を見たシロッコは頷いて話始めた。

「後はアムロ・レイにシャア・アズナブルか。私がココにいることはワナだということを承知しているわけだな」

アムロはシロッコの話に頷く。

「魅力的過ぎる囮だ。しかし手は出せない。貴方は鶴翼陣形で進軍している。もし我々が貴方を追い求めて部隊を動かせば・・・」

その後シャアが話す。

「あっという間に包囲殲滅。そんなことは誰もが知っている」

シロッコは一笑した。

「フッ。ということは話というのは別件だな。我々で話を付けようということか・・・。しかし3対1は中々卑怯だな」

アムロは首を振った。

「どうとでも言えばいいさ。貴方が起こした動乱が地球の体制を変えてしまう。ルナツーは辛うじて地球に致命傷を与えることはできなかったが、環境破壊と多数の地球に住まう住民に被害を及ぼし
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