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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル8前編 呪霊者・者者霊呪
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 夢値は急に思案げな顔つきになった。
「なんじゃそりゃあ!!」
「……うーっと、取り敢えず、《灰流うらら》、貸してくれるなら借ります」
「へ?あ、あぁ、貸すぜ」
「ありがとうございます」
 夢値は一礼した。
「やはりお守りと言ったら遊戯王カードですよね」
 それだけ言うと決闘をしている研の方に近寄った。
「沓査さん、スマートフォン持ってませんか?」
「え、いきなりなんだい?」
「いえ、調べ物がしたくて」
「うん、いいよ」
 研はスマートフォンを少し操作すると差し出した。
「ありがとうございます」
「なんだよ、スマホぐらいなら俺達も持ってる……」
 自慢げにスマートフォンを取り出したピーツーだったが画面を見て突然固まった。
「電池がねぇ!」
「どうしたピーツー、スマホなら……あ、家に忘れてきたんだった」
「2人の敵は俺がとる!ところでスマホってなんだ?モンスターか?」
「俺のスマホはカバに食われた」
 その間夢値はスマートフォンの画面に集中していた。

「ダード、戦局どうですか?」
 それから暫くして、夢値は久しぶりに他人……この場合は他犬だが……に声をかけた。
「今はピーツーが決闘してる。だがサンサーヴの追加ターンだ。あいつももう長くはない」
「それは危なかったですね……んしょ、」
 夢値は地面に空けた穴からデッキを取り出した。
「それはもしかして、あいつに勝てるかもしれないデッキか?完成したのか!?」
 ダードは目を見開いた。
「あー、これは違います」
「じゃあなんだそのデッキは?」
「言うなれば、天変地異が起きるかもしれないデッキです」
「……はぁ?」
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