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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
35部分:神剣その五
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は逆にシャナンが驚いた。
「ええ、あたし達ここ来る前リボーによったから」
「大騒ぎだったよね」
「そうか、セリスが・・・・・・」
 シャナンは嬉しそうに、感慨深げにリボーの方を見た。
「だとすれば話は早い。すぐリボーへ行け」
「うん」
「了解」
「やけに物分りがいいな」
 その言葉に二人はにっこりと微笑んだ。
「だってねえ」
「セリス様って・・・」
 二人は声を合わせた。
「凄い美形なんでしょ?」
「・・・まあ私の目から見てもな」
 二人の緊迫感の無い浮いた態度にシャナンは再び呆れ返った。
「でシャナン様、セリス様ってどんな女の子が好みなの?」
「あたしみたいな黒い髪の女の子よね」
「何言ってんのよ、あたしみたいな金の髪の元気な美少女よ」
「美少女!?ちょっとは自分の身長考えて言いなさいよ。そこらの子供より小さいくせして」
「そう言うあんただって大して変わらないじゃないのよ」
「あーら、これでもパティより高いわよ」
「殆ど変わらないじゃないの」
 言い争いを始めた二人にシャナンは瞼を右手の親指と人差し指で押さえ暫し瞑目した。いい加減頭にきた。
「・・・・・・二人共、そんな事をやっている暇があったら早く行ってくれないか」
「あーーっ、忘れてた」
「今行きまあーーす」
 二人は脱兎の如く東へ駆けて行った。砂に全く足を取られず信じられない速さでたちまち見えなくなった。
「・・・やっと行ったか」
 すぐに城門から新手が現われた。すぐにシャナンを取り囲んだ。
「どうやら死に急ぐようだな」
 不敵な笑みを浮かべた。バルムンクの刀身が眩い光を発した。

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