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もう一人の劣等生
元旦

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西暦二〇九六年 元旦
年の始まりを俺と深雪と達也の三人で迎える。
今日は深雪の友達と、エリカ達で初詣に出かける予定だ。
深雪達と待ち合わせ場所に向かう事にする。
因みに俺は普段着、深雪は振袖姿で、達也は羽織袴姿だ。
今日の深雪は普段にもまして美しい、まるで女神のようだ。
「深雪よく似合っているぞ、達也はまあ、どこぞの組の若頭みたいだな」
『お前は何で、普段着なんだ?』
「だって、着替えるの面倒くさいじゃん」
『刃更さんも、羽織袴着ればよかったのに』
「来年は考えるよ」
『絶対ですよ、約束しましたからね』
「わかった、わかった、そろそろ行かないと、待ち合わせに遅れるぞ」
『はい『ああ分かった』分かりました』
こうして三人で向かう、途中で達也の体術の師匠である九重八雲先生とカウンセラーの小野遥と合流した。
「新年明けましておめでとうございます」
『ああ、おめでとう』
『おめでとう、四葉くん、司波くん、司波さん』
『師匠と小野先生は一緒にいて大丈夫なんです?』
『いきなり、嫌な事を聞くわね、あなたは、八雲先生とはさっき、偶然会ったのよ、今日の私はあなた達の引率よ』
『そう、そう、細かい事は気にしないようにね』
『そろそろ、参りませんか』深雪が言う。
「ああそうだな、行きましょうみなさん」
そう言ってコミューターに乗り込み待ち合わせの場所に向かう。
駅でコミューターを降りて歩く事十分待ち合わせ場所に着く。
あっ、深雪の友達の光井ほのかさんも振袖だ。
エリカ達は普段着だ、レオが達也と話している。
「新年明けましておめでとう」俺が言う。
『『『『『おめでとう』』』』』
『達也はどこの若頭だよ』「それ、俺も言った」
『妙に貫禄あるよな「だな」』
話をしながら神社に向かった。

日枝神社

なんか凄い格好でこちらを見ている外国人がいる。
金髪でツインテールにして、かなり昔のファッションだろうと思われる。
はっきり言って周りから浮きまくっている、思わず目が合った。
格好は変だがかなりの美少女だ。
しばらく見ていると、深雪に尻をつねられた。
『凄く、美人な子ですね』深雪が拗ねているようだ。
「ああ、でも深雪の方が綺麗だよ」
『そんな、言葉では誤魔化されませんよ』
言葉ではそう言っているが、深雪は顔を赤くし、身を捩ってクネクネしている。
外国人の子はこちらを観察しているようだ。
エリカ達も気づいたようだ
『凄く変な格好してるわね』
「ああそうだな」
お参りも終わったので、無視して帰る事にした。



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