245部分:雷神の涙その五
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あ。シレジアの酒だよ。あまり強くない酒さ。うちの連中は皆水みたいに飲んでいるよ」
「強くないんですか。それじゃあ幾らでも呑めますね。お酒に弱い私でも」
「そうだろ、じゃあ飲み明かすか」
翌朝店の酒と食べ物を全て平らげてそのまま店の中で酔い潰れてしまった一同が二日酔いの目で見たものは寝ているファバルを押し倒しその唇に己が唇を重ねそのうえに覆い被さったまま寝ているイシュタルであった。一体何があったのかそこにいた者は誰も覚えていなかったのが残念であった。
その日の朝イシュタルはセリスの前に現われた。服は黒のドレスではなく全て白に統一された軍服とズボンであった。しかもマントやブーツまで白であった。彼女はフリージ式の敬礼をし解放軍への参加を希望した。セリスはそれを快く受け入れた。こうして雷神イシュタルも星達の中に入っていったのである。
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