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オズのアン王女
第四幕その十一

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「悪影響はないわ」
「それはいいですね」
「ええ、けれど虫が一杯出るのなら」
 それならとです、また言うアンでした。
「困るわね」
「虫は風水とは関係があってもね」 
 ドロシーも言います。
「風水が乱れてなくても出たりするから」
「そうなのよ」
「だからよね」
「そう、普通にね」
 どうしてもというのです。
「対処していかないと駄目なのよ」
「そうよね」
「虫でないことを祈るわ」
 心からです、アンは思うのでした。
「災害でないみたいだからこのことはいいけれど」
「それでもですね」
「虫だと厄介ね」
「虫ーーでしたら」
 チクタクが言うにはです。
「農薬以外にーー対処の仕方は」
「そうね、考えてみるわ」
 アンはこうチクタクに答えました。
「これからね」
「そうーーですか」
「ええ、虫じゃないかも知れないし」
 その可能性も考えるアンでした。
「色々な場合を考えていかないとね」
「対応ーーには」
「悪い場合についてのね」
「一応ね」
 ドロシーも言います。
「災害の場合も考えていく?」
「そうね、それがいいわね」
「そうよね」
「ないといってもね」
「今のところでね」
「若し風水が急に乱れたら」
 その場合はというのです。
「災害が起こるから」
「だからね」
 それだからこそというのです。
「災害への対応もね」
「していきましょう」
「そういうことでね」
 二人でこうお話をするのでした。
 そしてです、アンはまた言いました。
「さて、それじゃあ今から戻るけれど」
「道中何かあった?」
「それはね」 
 アンはドロシーにこれまでの道中のことをお話しました、村のことや山道のこともですがドロシーはそうしたことについてもこう答えました。
「そんなところね」
「特によね」
「ええ、別にね」
「大変じゃないわね」
「オズの国の冒険では」 
 まさにというのです。
「普通にね」
「そうね」
「じゃあ普通通りね」
「戻りましょう、ウーガブーまで」
 アンはドロシーに明るくいいました、そしてこんなことも言いました。
「ドロシーと一緒になるのも久し振りだしね」
「うふふ、そうね」
「それにね」 
 アンはここでジョージ達五人も見て言いました。
「貴方達もいるしね」
「僕達もですか」
「ええ、一緒に冒険するのははじめてよね」
「はい」
 そうだとです、ジョージはアンに答えました。
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