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Fate/PhantasmClrown
MySword,MyMaster
Act-4
#1
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一度目の聖杯戦争では北欧の大神が娘、ワルキューレの長女ブリュンヒルデが。二度目の聖杯戦争では、アルスターの光の御子クー・フーリンが召喚された。

 第五位は騎兵の英霊、ライダー。バランスの良いステータスと、多数の汎用性に富む宝具で、あらゆる状況に対応することができるサーヴァントだ。その面だけを考慮すれば比較的器用貧乏な面が目立つが、二度目の聖杯戦争で呼ばれたギリシアの英雄も、一度目の聖杯戦争で召喚された『王の中の王(オジマンディアス)』もまた、『万能』と呼ぶにふさわしい活躍を見せた。

 第六位、キャスターのサーヴァント。魔術師のクラスに位置するこれらは、聖杯戦争に於いては比較的不遇の位置にある。マスターである魔術師と、同じく魔術師であるキャスターは役割がかぶる上に、魔術師は得てして自らより強力な魔術師を嫌うため、マスターとサーヴァントの関係の悪化につながるからだ。さらに、セイバー、アーチャー、ランサーの『三騎士』と呼ばれる三基は共通してクラススキルに【対魔力】を保有し、キャスターの攻撃を寄せ付けない可能性がある。
 だが、決してキャスターを召喚したことを気に病む必要はない。二度目の聖杯戦争に於いてキャスターはセイバーに敗れこそすれどその対魔力を打ち破るだけの火力を保有したと聞くし、一度目の聖杯戦争に於いては、マスターの館を『神殿』クラスの城塞へと変貌させ、二度にわたるバーサーカーの攻撃を完全に凌ぎ切ったというではないか。ようは『使いよう』なのである。

 第七位のサーヴァントであるアサシンは、この『使いよう』というのが非常に重要な英霊だ。アサシンは単純な戦闘能力では最弱である。三騎士やライダーには暗殺などと言う手は弾き返される可能性が高く、バーサーカーは屈強な肉体で、キャスターは数々の結界や工房によってアサシンを寄せ付けないだろう。
 だが、アサシンの真価はそこではなく、クラススキル【気配遮断】による、『マスター殺し』にある。前述したとおりマスターの死はサーヴァントにとってかなり大きなデメリットとなり得る。自分以外のマスターが全滅してしまえば、それは紛れもなく聖杯戦争における『勝利』だ。

 心せよ。
 
 たとえどのようなサーヴァントであっても、全てはマスターの差配次第なのだと。

 最優のセイバーも、上手く扱えなければ宝の持ち腐れであり。
 最劣のアサシンも、その技術を駆使すれば、聖杯戦争を最速で終わらせることも可能な切り札たりえると。

 
 10.二度目の聖杯戦争終盤に出現したとされる、第八のクラスについて――――

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