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Fate/PhantasmClrown
MySword,MyMaster
Act-1
#4
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 次に見た時、その髪と目は焼け焦げ、金色に、そして真っ青に変わっていた。
 同じく金髪碧眼の、よく似た男に叱咤され、縮こまっている彼の姿が、まだ目を閉じれば想い返せる。

 きっと最初に会った時がきっかけで。
 きっと助け出されたその時が、全ての始まり(ターニングポイント)

 彼はずっと否定する。自分を助けたのは僕じゃない、父さんだ、と。「僕のだけの力では救えないよ。父さんの聖剣があったから、僕は君を助けられた。だから、凄いのは僕じゃなくて父さんだ」と、何度も、何度も、念を押すように。

 そんなことは無い。
 たとえ、聖剣があなたのモノでなくっても。
 たった一人だけ、未来も価値もない『私』を助けるために戻ってきてくれて。
 全力を振るった彼は、紛れもない救世主。勇者様。

 名も無き少女に「雪の様に綺麗だから」と、『氷室雪華』の名前を与え、そして騎士『グレーシャ・スノードロップ』を生み出した……『価値無き少女』に『価値』を与えた、あなた。

 ――当代の騎士王。
 ――私の、王様。

 グレーシャは誓う。

 彼にこそ聖杯を捧げると。
 彼にこそ勝利は相応しいと。



 氷室雪華。王の両腕(グレーシャ・スノードロップ)

 彼女は聖剣使いたる剣の英霊を用いて、愛する主の為に、聖杯戦争に剣戟を浴びせる。
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