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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
175部分:バルドの十字その一
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バルドの十字その一

                    バルドの十字
 ターラに到着した解放軍はトラキア戦での疲れを癒すべくそのターラで休息をとった。ターラの城も付近の町や村も市民や農民達と遊びに興じたり買い物を楽しむ兵士達でごった返した。とりわけターラほ北西部にある温泉は人気で解放軍の女性陣も総出で出て行っていた。
「やっぱりお風呂っていいよね」
 ラーラが湯の中で小さな身体を大きく伸ばしながら言った。長い黒髪を上で束ねている。
「そうそう、何だか心まで綺麗になった感じがするのよねえ」
 隣で湯の中にいるミランダが同意した。
「進軍中なんて川や池で汚れを落とす位した出来ないしこんな暖かい湯って久し振りよねえ」
 ラナも湯の中にいる。
「まあいつもお酒ばかりだったしたまにはこんなのもいいわね」
 三人の後ろからアマルダの声がした。布で前を隠しただけの長身のその身体は白く均整がとれ非常に美しい。ゆっくりと三人の隣に入る。
「そりゃアマルダさん毎日すごい飲んでるもん」
「あれだけ飲み食いしてあの肌とプロポーション、不思議よねえ」
 タニアとディジーがヒソヒソと囁き合う。よく見ればこの二人も先の三人もかなり発育が良い。
「何だかシレジアの事を思い出しそう。気持ち良いわあ」
「アズベル君抱いてる時みたいに?」
「うっ・・・・・・」
 カリンの意地悪にミーシャは顔を真っ赤にした。
「あれ、どうしたの?単なる戦友同士じゃなかったの?」
 フェミナも加わる。
「そ、それは・・・・・・」
 ミーシャは左右から攻められモジモジとしている。二人が意地悪そうに笑う。
「そう言う二人はアミッド、フェルグスとこの前ターラの街で楽しそうに歩いていたわね」
 リンダの言葉に二人は笑顔を引き攣らせた。顔から汗が出る。
「図星ね。まあ私もフェミナのお兄さんと付き合ってるけど」
「そうだったの?じゃあティニーと一緒じゃない」
「えっ!?」
 ラドネイの言葉に今度はリンダが目を点にした。
「ティニーはセティさんと、フィーはアーサーと付き合ってるのよ」
「嘘・・・・・・」 
 恥ずかしそうに下を俯くティニーを見てリンダはそれが本当だと悟った。
「・・・・・・とにかく仲がいいってことは悪くないわよね。団結も強くなるしね」
 頭の後ろで手を組みながら言うラクチェの胸を隣のフィーはジーーーーッ、と見ていた。
「ラクチェ、あんたって・・・・・・」
「何?」
「背小さいけど胸大きいね」
「えっ、そうかなあ。フィーと同じ位よ」
 フィーはふと辺りを見回した。
「レイリアさんもセルフィナさんもサフィさんも大きいわね」
「年が違うでしょ」
「ジャンヌもマナもナンナもリーンもティナもリノアンさんも・・・・・・」
「他の人の
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