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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「ユーリ・エーベルヴァイン」
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ッフはデバイスを人と同じように扱うので正式名称よりも略称や愛称で呼びます。なら最初からそのような名前にしておいたほうが効率が良いのです。

「オルタ、セイさんに向かってあの女とは何です。ちゃんとさん付けするか、もしくはわたしのことを呼ぶみたいにお姉ちゃんにしなさい」
「別にどう呼ぼうとわたしの勝手でしょ。というか、勝手に人のこと捏造しないでくれる? わたしはあんたのことをお姉ちゃんなんて呼んでる覚えないんだけど」
「確かに普段は呼んではくれていません。ですがわたし達が起動して間もない頃、もしくは寝ている時に割と言ってました」
「は!? な、何言ってんのよ。そそそんなはずないじゃない!」

 顔を真っ赤に染めながら怒鳴るオルタ。それを微笑みを浮かべているジャンヌの姿は、まるで昔のアリサさんとすずかさんを見ている気がしてほっこりする。
 とはいえ……この子達は仲が良いのか悪いのか判断に困るんだよね。確かに性格は初期設定から似ないようにしたけど、ここまで差が出るとは予想外だったし。まあそれはそれで良いデータだし、オルタも口は悪いけど法に触れるような悪さはしないから良いんだけど。

「こら、喧嘩はやめなさい! 何故あなた方はいつも何かあれば言い争うのですか。別に喧嘩をするなとは言いませんが、時と場所を考えなさい。ユーリがミスをしたらどうするのですか!」
「セイ、別に何も起きてないわけだしジャンヌ達はまだ子供なんだからそれくらいにね。私がすぐに動こうとしなかったのも悪いみたいだから」
「ユーリがそう言うのであれば構いませんが……前々から思ってはいるのですが、ユーリは少しこの子達に甘い気がします」

 あはは……それは否定できないかな。生みの親ってことで私にとってこの子達は子供みたいなものだし。それにセイが代わりに怒ってくれるから甘やかしてもいいかなって……なんて言ったらセイに怒られるだろうから口にはしないけど。
 みんなで仲良くリビングへ向かうと、そこにはこたつに入ってだらけきっているファラの姿があった。今では見慣れた光景ではあるけど、最初見たときはキャラが壊れてないと思ったりもした。

「みんな〜おそかったね〜」
「はぁ……ファラ、もういい加減に言うのが面倒臭くなってきましたが少しはそのだらけきった顔を引き締めたらどうです? ジャンヌやオルタだって居るんですよ」
「うーん……いまさらなきがするからやめとく〜」

 だらけきった……というより緩きった顔のファラを見てセイは大きなため息をこぼす。
 言っても無駄だとは思っているんだろうけど、口にしないのもストレスに感じてしまう性分なんだろうなぁ。まあ仲が悪いわけじゃないし、これがふたりなりのスキンシップなんだろうから何も言うつもりはないんだけど。

「まったく……こんなのが
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