暁 〜小説投稿サイト〜
艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第三十八話 ミッドウェー本島ヲ攻略セヨ(前編)
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

ミッドウェー本島作戦概要は、赤城が立案した以下のとおりである。

『作戦第一次はまず空母部隊による艦載機の奇襲攻撃を遠距離から行います。100キロ地点から艦載機を発艦させ超低空飛行で機動艦隊及び水上部隊に接近、これに一撃を加えます。それに呼応して第二陣の高速艦隊を側面から突入、混乱する敵に一撃を加え、戦線を離脱させます。離脱方向はそれぞれ6時と11時の方向に。相対速度0を保ちながら敵を分散させるのです。第二次は主力高速艦隊での全力を挙げたミッドウェー諸島内への突入です。航空部隊と連携し、一気に同島を制圧、占領します。』

敵の水上部隊と対峙する艦隊は、大和、武蔵、山城、扶桑、長門、陸奥、愛宕、高雄、大井、北上、浦風、浜風、磯風、高波。そして護衛空母として大鳳が付く。

敵の機動部隊と対峙する艦隊は、赤城、加賀、飛龍、蒼龍の一航戦、二航戦を中核に、護衛戦艦金剛、霧島、古鷹、加古、川内、深雪、長月、黒潮、陽炎、そして防空駆逐艦として秋月が付く。

敵の巡洋戦隊への抑えは、矢矧、酒匂、白露、朝霜、朝雲、谷風が当たることとなる。

そして――。
ミッドウェー諸島攻略艦隊は紀伊、尾張、近江、讃岐の紀伊型空母戦艦4人に、比叡、榛名の2戦艦娘、麻耶、鳥海、阿賀野、能代、夕立、野分、舞風、清霜、吹雪が当たることとなった。



ミッドウェー本島近海海上――。

 最初は鯨かなにかの大群かと長門は思った。だが、近くに寄ってみてみれば、その黒い点は紛れもなく深海棲艦だった。ミッドウェー本島からこの近海に至るまで、びっしりと遊弋している。ものすごい数だった。
 敵は、全艦隊をミッドウェー本島付近に集中させ、まさに乾坤一擲の勝負に出てきたのだ。
「これは・・・・!!」
誰しもが声を上げなかった。凍り付いたように、目の前の状況が信じられないかのように。
「これは・・・撤退すべきじゃないかしら。」
陸奥が心持震えを帯びた声でつぶやく。
「ル級だけで数十隻・・・・信じられないな。全体ではおそらく数百隻がここに集まってきているだろう。まともに戦えば我々は消滅してしまう。」
「他人事みたいに!!」
叱咤しようとする陸奥を長門は軽く手を上げて制した。その落ち着きぶりに陸奥は声を飲み込んだ。
「いや、陸奥。正面から戦おうとするほど私は頑迷じゃないさ。策はある。敵は自ら失策を犯したようなものだ。大軍を狭隘の地に入れてすりつぶされた例は少なくはないからな。」
「でも――!!」
「心配するな。レーダー搭載深海棲艦を撃破され、迎撃能力が大幅に低下したことの表れだ。戦力分散をせず、我々を正面から迎え撃つということは、敵には奇策がないことを証明している。そうだろう?」
あ、と陸奥は声を上げた。大軍を目の前に見せつけることでの心理的動揺を狙ったのだ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ