提督はBarにいる×放火後ティータイム編・その1
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ここの所内務省の役人やら対抗派閥の懐刀やら、ジジィの政治的な目的に利用されてるんじゃないかと疑いたくなってきた鎮守府同士の交流企画だが、漸く本来の目的を果たせそうな相手がやって来る事になった。青葉の事前調査資料によれば、やって来る提督は就任2年目の新米らしいが中々面白い経歴の持ち主だ。
「まさか陸自から海軍への出向組とはねぇ……」
そう、陸上自衛隊の自衛官から海上自衛隊ではなく海軍のーーしかも、勝手の全く違うであろう提督になったという変わり者だ。
「志願というよりも、上からの命令で無理矢理……という形のようですがね?」
調査資料を提出しにきて、そのまま提督との質疑応答に入った青葉が応える。
「ふ〜ん……佐世保の上陸阻止戦から提督にねぇ。中々苦労人じゃないの」
佐世保の上陸阻止戦の話はよく覚えている。2年ほど前に佐世保に深海棲艦の大軍が押し寄せた。折しも大規模作戦の最中で防備が手薄な時期もあり、現場は混乱。新設の鎮守府所属の艦娘85名を含む、数万単位の人命が失われてどうにか押し返した。俺は距離的な物もあって援軍の1隻も出せなかったが、国内で起きた大虐殺に気を揉んでいた。
「らしいですね。その時の佐世保の司令官が殉職されて、陸自の二等陸曹からヘッドハンティングされたみたいです」
ほぅ、陸自からわざわざ海軍に引き抜くたぁ中々指揮能力が高い人間なのか。
「まぁ、俺だって元は整体師だしな。人間生きてりゃ色々あるさ」
「そうですよねぇ、今じゃあ嫁さん20人超えの種馬状態ですもんねぇwww」
爆笑する青葉の顔面にケンカキックを叩き込みつつ、何を作ってもてなそうかと俺は思いを馳せた。
さて、青葉からの報告を受けた数日後、件の提督がやって来る当日となった。訪問人数は2人。提督とその秘書艦かと思ったが、なんと陸自にパイプ役として出向している憲兵隊の艦娘……という事は『あいつ』だろう。やがてゴロゴロと重々しい音と共に、一台の装甲車が鎮守府前に乗り付けた。そこから降りてきたのは、予想通りあきつ丸と、俺に負けず劣らずの体躯をした屈強な男だった。
「自分、佐世保相浦駐屯地所属のあきつ丸であります。本日はにーと陸曹共々、お世話になるであります!」
ビシッ!とでも効果音が付きそうなくらいキチッとした敬礼をするあきつ丸。ウチの飲んだくれなあきつ丸とは同型艦にはとても見えない。……ウチが特殊すぎるんだな、そうに違いない。
「……というか、NEET陸曹?無職で無気力なのか?」
あきつ丸の後ろにいる熊のような男は、俺の一言にショックを受けたのか、リアルにorz←こんな感じになっている。
「あぁ、違うのでありますよ。にーと陸曹は元二等陸曹でありまして、所属鎮守府の駆
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ