暁 〜小説投稿サイト〜
シークレットガーデン〜小さな箱庭〜
-荒くれザンク編- 5
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シアは女の子って難しいなーと考えていると
キリッとした目つきでランファ真っ直ぐにルシアの目を見つめハッキリとした口調で

「いいっ?これからはあたしがOK牧場した人としか好きになっちゃ駄目なんだからねっ!?」
「……ぼくじょう? なんで??」
「なんでもなのっ!!」
「………」

まだ不満そうな表情をしていると…

「わかったっ!?」
「……はい」

ルシアはこの時、ああ僕はきっと奥さんの尻にひかれるタイプだな…と自分の将来の未来図を見たのであった……。


キャッキャッと楽しく話しながら森を歩くルシアとランファであったが、森の様子がおかしいことに気づき始める。

「あれ…この森ってこんなにも薄暗かったっけ?」

青々とした木々がおい茂り太陽の光がサンサンと照らされた森だったのに、腐敗し黒墨になった木々と葉が光を遮り、辺りには霧が立ち込めるなんだか薄気味の悪い森にいつのまにやら変わっていた。

「おかしいな……確かこの辺りには動物たちのオアシスがあったはずなんだけど…」

一瞬で凶変した森を見渡してみる。

「カーカー」
「きゃっ!」

不意に木の間から現れたカラスにも驚いてしまう。先ほどまでのポカポカ森だったら絶対にそんな事では、驚かなかったはずなのに。
…いやそもそもこの森にはカラスは住んではいなかったはずだ。

「こっ、こわいよぉー」
「大丈夫。僕がついてるから。ほらつかまって」

先ほどまでの元気が何処へやらの恐怖でガタガタに震え、今にも泣き出してしまいそうなランファをルシアは自分の腕に掴ませ安心させる。


しばらくお互い無言で不気味な森を歩るいていると、ランファは見るものすべてに驚き、無駄に体力を消耗してゆく。
僕がしっかりしなきゃ…とルシアは怖いのを我慢し腰が抜けたランファを引きづりながら、森のたぶん奥へと進んでゆく。
……すると木々がない広い空間にたどり着き二人がみたものは

「ひゃぁぁぁぁぁ!!」

赤子の様な裸で丸坊主の石像のような石でできた人形が、右手の人差し指で北西を指さしランプを持っている。左手は腰に置いたポーズで広い空間のちょうど中心に立っていた…。

「なっ、なにあれぇ………」
「こんなのっこの森にはなかったはずだ……。なのになんで?」

遠くから見るとたいして大きくないものかと思っていたが、近づいて見ると軽く五メートルは超えていそうな巨大な人形だった。人形の表情は不気味に笑っている。

「うぅ……こわい…。こわいからあっちから行こう?」
「うっ、うん……」

恐怖のあまり人形を直視できないランファは人形が差す北西とは反対の南東に歩いていくことにした。

「(でも、あの人形が指さす方向…気になるな……)」

ルシア
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