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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
18部分:第十六話 夏祭りと約束
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いよ///」

「ふふ、ありがと」


いつも大人しい悠里が照れてるのを見て、燕は内心『可愛い』と思っていた。そんなことを思いながら2人は家を出た。





祭りは近くの神社で行われていた。神社は大きいものではなかったが、近隣の人達が集まって賑わっていた。


「どこから回ろうか?」

「燕ちゃんの好きな所に任せるよ」

「じゃあ、こっちから」


そう言って燕ちゃんの後ろを歩く。だいぶ賑わって来たのか、少し人混みができていた。


ギュッ

「ん?」


いつの間にか、燕ちゃんは俺の手を握って先を歩く。


「…こうすれば離れないよね?」


燕ちゃんは少しイジワルそうな顔をしながらこちらを見てきた。……絶対Sだろ、燕ちゃん。


「ほら、早く行こ♪」


燕ちゃんは俺の手を引っ張り歩き出す。色々な屋台を周り、途中に射的の屋台へ行く。2人分の料金を払い、銃を受け取る。
とりあえず好きな物を狙い撃っていった。落ちたのは3つの景品。


「悠里くん、うまいね」

「わりとやってたから」


今度は大きめのぬいぐるみに狙いを定める。一発撃つと、すぐさま次弾を装填し、すぐに撃つ。さっきより揺れが大きくなったところを、燕ちゃんの弾が撃ち抜いて、ぬいぐるみが倒れた。


「ナイスショット」

「ありがとねん」


倒れるぬいぐるみを見ると、お互いを称える。周りは大物を仕留めた2人へ歓声が上がった。





燕side



「いや〜、盛り上がっちゃったね」

「型抜きで荒稼ぎしちゃったからね……」


今の悠里くんは右手に林檎飴、左手に焼きそばとたこ焼きの入った袋を持ち、頭には狐のお面を付けていた。


「でも、悠里くんと一緒に来れてよかったな」

「なんで?」

「悠里くん、元気無かったし……それに、今日ここに来れるのは悠里くんのお陰だから……」


この言葉に嘘はなかった。本当はあの日、私は人としての扱いすらされないまま、あの男に玩具にされ、死ぬ日を待つような一生を過ごすかもしれなかった。
でも、悠里くんが助けてくれた。この二週間、悠里くんは私を守って、助けてくれた。
だから、落ち込んでる悠里の力になりたかった。悠里くんには、笑っていて欲しかったから……


「だからね、今日は悠里くんに、お礼がしたかったの」

「……お礼?」

「こっちだよ」


私は悠里くんを連れて、お気に入りの場所に連れて行った。
お気に入りの場所というのは、この神社の裏手にある山を登った所にある。
悠里くんと手は相変わらず繋いだまま。なんだかこれが落ち着くから。


「悠里くんの手、大きい
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