第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜取り戻したモノ、先に進むモノ〜
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SIDE ???
まずいまずいまずい。
このままでは起動される。
ドクターは起動の瞬間を押さえ、その場所がどこにあるのか突きとめてから終わらせろとおっしゃっていたが、このままではそれもできない。
くそっ・・・・最悪の場合、あの騎士が現れてしまったら、仕方ないが殺せとも言われていた。
だが直前に別の騎士が来たからそれもできなくなった。
私は戦闘に向いていない。
この変装に特化した能力で相手の背後を取り、静かに命を刈りとるのが私のやりかただ。
こんな騎士二人を、相手にできるものではない。
だが・・・・・
このままでは絶対に起動される。
他のナンバーズも向かっては来ていたらしいが、これだけ何もないと、失敗したか足止めを食らっているのだろう。
この場で動ける駒は私だけ。
だが今この場には、目標と共に騎士が一人。そして私の傍らにも一人、それと融合機が二体もいる。
こうなったら・・・・・・・・
SIDE out
「ゼスト、こっちだ」
「こんなところになにがある?レジアス」
一通りゼストと話したレジアスは何かを取り戻したのか、それともこれからそれを取り戻しに行くのか、ある場所に向かって行った。
地上本部の跡地からそうは離れていない更地。
表向きには「現在建設中」としか書かれていないが、そこに入るには少なくとも今までに、三つはセキュリティーを通ってきた。
最初のフェンスから、建物の扉、そして地下へと続く隠し扉だ。
「ワシは・・・・後始末をせねばならん。そのすべてを、子ダヌキに持っていかれてたまるか」
「レジアス・・・・・」
ゼストはフッ、とその言葉に苦笑する。
文句を言って、ただ名声を求めるかのように聞こえてしまうかもしれないその声は、長く彼の親友をやってきた男にはまるで「おまえらばっかりにいいとこ(場面)は取らせん。ワシも混ぜろよ」と言っているかのように聞こえた。
と、言うか、そういうふうにしか聞こえない。
もはやこの男に、つまらないしがらみなどない。
「なんだゼスト。何かおかしいか?」
「いや・・・・存外、人は簡単に変わるものなのだな、と」
「なにを言っとるのかわからんが、ここを守るのはワシの務めだ。他の奴らにばかり、任せてはおけんというだけの事・・・・・・・着いたぞ」
地下に入ってから長い通路を通って、レジアスが止まったのは、またも厳重な扉だ。
しかし、着いたというからにはこれで最後なのだろう。
今まで通過してきたセ
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