暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
駆け抜ける光
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8月24日、日本のIS用スタジアムにおいて新型ISの専用登場者の選定が始まろうとしていた。条件はただ一つ、日本の国籍を持つ適合率A以上。それ以外は一切の条件がなく、一番性能を引き出せた者が専用登場者となる。そして、スポンサーには今世界で一番注目を集めている会社であり、新型ISもその会社が開発した機体だ。一体どんなISなのだろうと期待していた者達はそのぶっ飛んだ説明に興味を失い、去る者も少なくなかった。

現行のどの機体よりも速く動く。会社の方針である全身装甲以外は、コンセプトの為に機能を削ぎ落とせるだけ削ぎ落とされ、拡張空間も固有武装も何もない格闘戦機という実体に嫌悪感を持って、あるいは格闘技に自信がないなどで会場を後にしたのが4割。そして残った6割の中に意外な人物が紛れていた。





匙元士郎と更識簪、あの二人を抑えるためにもと束に専用機の開発を頼んだのだが、出来ればD×Dの機体を精密に解析しないと無理だと言われた。困り果てた所にこの試験だ。都合がいい気もするが、私はこれに乗った。そして改めてD×Dの機体性能に舌を巻く。迅雷と名付けられたこの機体、現行どころか私専用に調整された暮桜よりも性能が上だ。

その分、クセのあるインターフェイスとPICに最初は苦戦するがそれもすぐに慣れる。他はここまで動かせていない。これならなんとかなる、そう思っていた。

そいつは私が教えているひよっこ共と同じぐらいの年頃だったが、纏う雰囲気が匙や更識の妹と同じ物だった。私は嫌な予感がした。そしてそれが間違っていなかったことにすぐに分かる。最初は確認するかのように数歩歩き、ゆっくり走り出し、どんどん加速していき、急停止と急加速、空中を蹴り上がり、そこに実際に壁があるように空間を蹴って跳ねる。更にはフィッティングが終了したのか姿が変わる。黒一色だった装甲が銀色をベースに金色のラインの入った黒い具足を纏う形になり、全身を覆っていたマントはマフラーへと変わり、色も黒から赤へと変化している。

フィッティング後、一度データの収集のためにピットへ戻るが、10分ほどで再び戻ってきてテストが開始される。先程までとは違い、高速で飛び回るターゲットが用意される。大きさはオルコットのBT兵器の半分ぐらいで、速さはラウラの使う物に近い速度だ。数は40、いや50だな。

これを全て落とすとなるとそこそこ苦労するだろう。だが、その予想の上を行かれる。両足の側面がスパークしたかと思えば、次の瞬間には姿が見えなくなり連続した爆発音が50回鳴り響く。何が起こったのか、理解できたが、認めたくなかった。やった行為自体は単純だ。瞬時加速でターゲットへ近づき、加速が切れると同時にスパークした足でターゲットを蹴り、次のターゲットへと瞬時加速。これを50回繰り返すだけだ。


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