暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十六話 ホテルアグスタ 6
[13/13]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
もりだ。答えろ、アスカ!」

アスカに負けないぐらいの眼光で睨みつけるヴァイス。

「……ティアナにはスバルがいる。どんなに傷ついてもスバルが癒してくれるさ。だけどよ、誰かがティアナの間違いを正面から突きつけてやらなきゃ、アイツの為にならないだろ。今のままじゃ、ティアナは同じ間違いを繰り返して、その都度傷つく事になる。その間違いを突きつける事ができるのは、フォワードの中じゃオレだけだ」

アスカはヴァイスから目を離さずに続ける。

「嫌われようが、憎まれようが、疎まれようが、ティアナが間違いに目を向けるまでオレは言い続ける」

「チームワークが崩れるぜ。それはどうするつもりだ」

「どうしてもダメなら…」

ヴァイスに突かれ、アスカは言いよどんだ。だが、すぐに意を決したように言う。

「その時は、オレがフォワードから抜けるだけだ」

そこまでの覚悟はある、アスカはそう言い切った。

「なに?」

「ティアナは…アイツはフォワードに絶対必要だ。スバル達は、能力や魔力はずば抜けているが、頭は年相応だ。経験だってそんな無い。でもティアナは経験不足を頭で補える貴重な人材だ。二択なら、オレよりティアナが残る方がいい」

そして、自嘲気味に笑う。

「防御くらいしか能のない、オレよりかはな」

アスカは歩き出した。

「もう、アルトさんの所に戻った方がいいですよ、陸曹」

足早に立ち去るアスカ。ヴァイスはただそれを見てるしかなかった。

だが、絞り出すような声でアスカに向かってヴァイスは叫んだ。

「てめぇが正しいなんて思い上がってんじゃねぇぞ、小僧!」

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ