暁 〜小説投稿サイト〜
〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
傭兵中隊発足 (+ 登場人物紹介 地球人A)
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
模擬戦に参加した11人の地球人たちとシーモア軍曹は帰投後ブリーフィングルームで待機していた。
俺とアントワープ、そしてタケルちゃんが部屋に入ると、彼らは一斉に起立し一糸乱れぬきれいな敬礼をして迎えてくれた。
カッコイイな、本当の軍隊みたいだな・・・・いや、彼女たちは本物の軍人だけどね?まぁ俺は・・・エセ軍人だよ?あ、でもタケルちゃんは一応軍人か。アントワープは生粋だし。

そして俺たちも敬礼で返礼する。
立たせておくのもなんだし、「ご苦労、全員着席してくれ。」と皆に座ってもらった。
国連軍組はいちおう負けたわけだけど、特に悔しいという表情は見せていなかった。
帰投の途中で色々話したのだろうか、お互いに研鑽し合うのって良いけど青春っぽくてすごく眩しいね。
・・・・・俺、おっさんみたいだね・・・・・まぁ中身おっさんですけど・・・・。
「さて、スクワイエル実機での戦闘はどうでしたか?」アントワープがさっそく皆に感想を訊いている。
「シュミレーターでの操作と違い、思ったより動けなかったように思いますが、その機動においては今まで私たちが乗っていた戦術機とは天地の差があり、これなら楽にBETAを叩けると確信しました!」笹川が興奮冷めやらぬ表情でそう言った。
「思ったより動けなかったのは、我々が今まで乗っていた戦術機とはOSや躯体性能がまるで違うし、その滑らかすぎる動きに戸惑いがあったからだと思う。」遠山が即座に反省点を述べる。
「そうですね、脳波や視点の動き、カメラやレーダーの情報を瞬時に処理して先読みしてくる武器選択システムなんかは慣れると手放せないでしょうね。」碓氷が遠山の意見に賛同し、スクワイエルのB-T-Link Systemを絶賛する。

「気に入ってもらえたようで何よりです。私から見て初搭乗という現時点でも貴官たちは熟練兵士と同等程度の腕前なので、訓練を重ねればかなり期待できると思いますよ。」アントワープから個人技量については及第点が出たようだ。
皆一様に嬉しそうな表情を浮かべてガッツポーズなんかをとっている。
だけど・・・・「リーダーのお二人の部下統率と指揮能力も高めであると評価します・・・・・しかしながら、そもそもの作戦の立案については少々稚拙と言わざるを得ません。まぁトーヤマ中尉の作戦の方が柔軟性に欠けるもののやや及第点に近いです。だから勝利したのだと思いますが。」アントワープにそう言い切られて、遠山・碓氷の両中尉の表情に影が差す。

「具体的にどのあたりが失点対象なのか、ご教示いただけないでしょうか?」碓氷が声を振り絞って尋ねる。
「あなたがたは、お互いに真逆の作戦立案をしていた事に気づきましたか?」
「真逆?!」アントワープの問いに二人そろって声を上げた。
「トーヤマ中尉は拠点の抑えにシーモア軍曹を残して、
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ