暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜予言の書〜
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「人造魔導師?あの子供が?」

「ギンガさんが言うには、そうらしいです」


蒔風は翌日から部屋をエリオと同室に戻していた。
そこで先日保護した少女が人造魔導師である、と聞かされたのだ。


「そっか〜〜〜。ま、関係ないよ。子供は子供だ」


だが蒔風は思ったほど驚いていない。
だがエリオはどこかやるせない表情だ。


「きっと・・・・プロジェクトFATEはまだ続いてるんです。今日も、どこかで」



きっと自分の生まれの事もあるのだろう。
少女のこれからを思うと、少し気の毒になってしまう。


だがそれでも蒔風は大丈夫だ、と断言する。



「生まれた理由とか、どうしているのかなんてのは関係ない。生まれた理由なんかどうだっていい。問題はどうやって生きるかだ。だろ?エリオ」

「・・・・そう、ですね」

「さて、確かなのはが病院にその少女に会いに行くんだったな。行ってくるか」


エリオに手をひらひらと振って、蒔風が部屋を出る。
なのはと合流して聖王病院に向かうため、隊舎の駐車場へと足を運んだ。



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「シグナムが?意外だな」

「ああ。私はシスターシャッハや騎士カリムとの面識がある。ならば私が案内した方がよかろう」

「いや、シグナムってレヴァンティン以外のもの握れたんだなって」

「よし、蒔風。そこにパーキングエリアがある。私は降りて殺りたい事があるのだが?」

「ごめんなさい。だからアクセルふかさないでください。そのスピード怖いです」


後部座席と運転席で、危うく命のやり取りが行われるところだった。
その時助手席にいたなのはは、背中に冷や汗をかいていたという。


(舜君・・・・・冗談は選んでよ・・・・)


一番の被害者はなのはだったかもしれない。





とまあ、そんな会話もたけなわに、車は聖王医療病院に到着する。


車から降りる三人に、ひとりの女性が走ってきた。
何やら慌てた感じである。



「シグナム、あの人は?」

「シスターシャッハ。聖王教会の修道女にして、優秀な近代ベルカ式の騎士だ」


「で?本名は?」


「・・・・・・・シスターシャッハだ」

「・・・・・本名は?」

「・・・・・シスターシャッハ、どうされました?」

「(こいつ本名忘れたな)・・・・どうも初めまして。機動六課遊撃隊員の蒔風舜です」

「わ、私は聖王教会シスター、シャッハ・ヌエラです。実は・・・・」



車の方にまでシャッハが近づいて
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