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とある3人のデート・ア・ライブ
第十章 仮想世界
第10話 騒がしい朝
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らつぶやいた。

耶倶矢「ほう、世界の創始者とあろう御方が我らの領域に踏み入れるとは……我の暗黒眼(ダークアイ)が貴様を捉えるぞ……?」

夕弦「要約。どうしてあなたが学校に行くのですか?」

耶倶矢は……いつも通りとして、夕弦は或守が一緒にいることに驚きを隠せないようだ。

琴里「愛を知るために、士道近くで観察するためによね。士道のクラスに転校してくるんでしょ?私と涙子も飛び級で士道の学校の三組に転校するし」

或守「はい。勝手だとは分かってはいますが……」

上条「(それ言い出したら俺たちを仮想世界に閉じ込めた時点で勝手だよな……)」

思わずツッコミそうになったが、何とか押しとどまった。変な顔になってしまったが。

夕弦「……不安。何をしているのですか?」

上条「……喜怒哀楽がわかりにくい女の子が割と大真面目に上条さんのことを心配してるのやめてくれます!?俺が変人みたいになるだろッ!?」

それを、しっかりと夕弦に見られていたが。結構がっつり心配されたが。

しばらくして狂三、美九、折紙とも合流した。

士道達は琴里や佐天と高校に向かうことに違和感を覚えながらも自分の学校へと向かった。


――――
―――
――



或守や狂三が士道達と一緒のクラスになったこともあり、一組の机の数が少々増えていたが他は何も変わらない、いつものクラスだった。

友達と楽しく会話する者、読書をする者、勉強をする者、士道の隣を誰が一緒に歩くかで争う者……うん、いつも通りだ。

士道「……いや、最後はおかしいだろ」

上条「いやいや、上条さんが見る限り普通ですよ?」

士道「……じゃあもう一つ付け加えとく。上条の不幸を笑う者。上条が女の子にフラグを建てる事」

上条「……俺笑われてるのか!?それに上条さんは女の子にフラグを建てるとかいう主人公ポジションじゃありませんからね!?そもそも一つじゃないッッ!!!」

士道「この鈍感め……」

お前だけには言われたくない、とクラスの誰かが呟いた気がするが、多分気のせいだろう。うん、そうに違いない。

士道と上条はため息をしつつ自分の机の上に鞄を置いた。登校しただけなのにやけに疲れるな……と思いながら鞄の中から筆記用具、教科書、ノートを取り出す。士道は今日苦手な数学があることに嫌気が刺しつつもそれを机の中にしまった。

上条「あっ……」

折紙「……どうしたの?」

十香との激しい討論(恒例行事)を終えた折紙が士道のところに向かう途中で上条に話しかけてきた。上条は折紙が士道以外で心を許している数少ない人物だ。

最近では学校内でも精霊のこと関係なしに会話するようになっていた。

上条「筆箱、忘れた……不幸だ……」

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