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提督はBarにいる・外伝
大泥棒が鎮守府にやって来る〜視察編・その1〜
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 大淀の先導に従って歩き出すルパン一行の横に付くように俺達も歩き出す。その間に胸元に仕込んでおいたインカムで警備担当の川内に通信を入れる。

『川内、聞こえるか?』

『はいよ提督、感度良好だよ』

『念の為、気取られないように貼り付いておけよ』

『りょうかーい。見つからずに、ってのは無理だと思うけどね』

 それでも、用心に越した事はない。今は同業とはいえ元は大泥棒なのだから。




「まずは本館です。ここで普段の執務や業務、出撃の準備などを整えます」

 大淀の解説と共に見学ツアーの様な形で施設を巡っていく一行。ルパン鎮守府の一行は、物珍しそうに周りをキョロキョロと見回している。

「随分と建物の造りが広いな?」

 恐らくは自分の鎮守府と比べたのだろう、次元がボソリと呟いた。

「ここは元々艦娘量産化の実験施設を兼ねててな。どれだけ艦娘が増えても良いように元の設計から広く作ってある」

 ここブルネイの地が、今では当たり前となっている『同一の艦娘も量産出来る』という技術の巨大な実験場になっていた、というのは海軍の歴史的事実だ。まぁ、その根幹にある技術の源がウチの鎮守府かもしれない、ってのは誰にも明かしていない秘密だが。

「それに万が一の時は、ここを要塞代わりにして籠城戦も出来るようにしてあんだろ?多分」

 大淀の説明を補うようにルパンが口を開く。

「ご明察、流石だな」

「いやね、ここの土地と海域の位置関係を考えりゃあ誰でも解るこった」

 ここブルネイやラバウル、トラック諸島やショートランドといった泊地は、激戦地である南西諸島海域や南方海域、西方海域へと向かう艦隊にとっては玄関口に等しく、また敵艦隊の攻勢の際には本土への接近を塞き止める防壁だ。更には海路物流の中継地点でもあり交通の要衝だ。防備を固める意味でも、鎮守府の巨大化・強大化は避けられない……ハズなのだが、どうにも中央のやんごとなきモグラ共はウチの力が強くなるのが気に食わんらしい。

「でも、これだけ設備が大きいと維持費や設備投資費が凄い額よねぇ〜、そのお金……どうしてるのぉ〜?」

 やはりな、そういう具体的な話に突っ込んできたのは龍田か。事前の調査通り、ルパン鎮守府において執務室に詰めている複数の艦娘の中でまとめ役を担っているのがこの龍田だ。個人の判断なのかルパンの指示なのかは知らんが、ウチの経営に探りを入れてきている。

「では、それに関しては私がご説明を」

 そう言って口を開いたのはウチの金庫番にして総務を仕切っている大淀だ。この間少し揉め事があったが、それは解消している。

「我が鎮守府では大本営からの予算の他に、ブルネイや日本、その他協力関係にある国の企業
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