暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド〜空白の20年〜
第3話
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「熱い…」2月も終わろうとしている、普通なら真冬と言っていい時期だがここは常夏の島だ。平均気温は20度を下回ることはない。
第四真祖になったこの数年で吸血鬼の生活には慣れてきたものの、昼間の日光だけはまだ古城を悩ませている。
「………」
「で、今日はこれから何の予定だった?」
「………」
「おい、煌坂」
「………」
「煌坂!」反応のない紗矢華の肩をいきなり持ち身体を大きく揺する古城。
「はいっ!ってえぇぇぇっ!?」ぼうっとしていた所をいきなり掴まれて真っ赤になる紗矢華。
「心ここにあらずって感じだったけど、大丈夫か?」
「だ、大丈夫よ!そんなことより早く離しなさいよ、この変態真祖!」興奮した紗矢華の叫びが街に谺響する。
「変態?」
「真祖?」周りの人が口々に紗矢華の台詞を繰り返す。
「やばい…逃げるぞ」紗矢華の手を握り走り出す古城。
「ちょっと!なに……」

「これだけ離れれば大丈夫か、それにしても理不尽だろ。オレはお前を心配してだな」
「……」
「煌坂?」紗矢華は古城が握っている自分の手を見ているだけで返事をしない。
「い、いつまで握ってるつもりなのよ!暁 古城!死にたいの?殺されたいの!?」
「ああ、悪かったよ」また紗矢華が物騒なことを言い出しても困るので素直に離す古城。
「で、予定は?」
「二時間後に3つの国との面会があるわ、どこも今は小さな国だけど実力はある国よ」
「3つか、まだマシな方だな。そのあとは?」
「そのあとは、なにもないわよ?」
「え、なんかいつもみたいにわけが分からない書類の山と向き合ったりしなくていいのか?」
「それは、もう私が終わらせておいてあげたわよ」
「助かった…」古城は心の底から安堵し感謝を述べる。
「別にあなたのためじゃないんだけど!?ゆ、雪菜が少しでも休めればと思って!」
「そっか、姫柊のためか」
「そうよ」
「お前、やっぱりいいやつだな。でも無理しすぎるなよ?お前に倒れられたら困るしな」
「暁 古城…」古城の何気ない一言で紗矢華の顔は真っ赤になった。
「じゃあ、行くか」そんなことは露知らず公務に向かう古城だった──


「お疲れ様、暁 古城」
「あぁ、ありがとう煌坂。といってもまた座ってただけなんだけどな」
「雪菜も凪沙ちゃんも待ってるだろうし帰る?」弱気になる古城を察してか話題を変える紗矢華。
「そうだな。連絡…っていっても携帯まだ買ってなかったな、まあいいか」
「連絡する暇があるなら、すぐに帰ってあげた方がいいんじゃない?」
「それもそうか。行こう煌坂」
それから特に会話もなく2人は微妙な距離感で街に紛れていった。

「ただいまー、凪沙ー?」
「お、お邪魔します」
「あれ、留守か?」
「雪菜もいないみたい」丁寧に靴を揃えてい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ