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オズのビリーナ
第九幕その三

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「今からね」
「わかったわ、あとこの山は何処にあるの?」
「オズの国で一番高い山の中にあるけれど」
「それがどの国なの?」
「マンチキンよ、けれどドワーフ族はオズの地下の国の何処にでもいるから」
「だからオズの国の五色があるのね」
 ナターシャも他の子達もここでそのことがわかりました。
「そうだったのね」
「この首都にはね」
「そうなのね」
「そしてここは黄金なの」
「黄金で造られているから」
「ええ、頂きの黄金を使ってね」
「というか頂きの一部?」
「そう思ってもいいわ」
 こうも答えてでした、ビリーナは一行を王様のところに案内しました。王宮の黄金は奥に進んでも同じでした。そしてです。
 兵隊さん達も黄金の服と鉄砲、それにヘルメットでした。まさに黄金の宮殿で。
 玉座も黄金で王様もでした、服も金色で冠も王様の杖もです。
 やっぱり黄金でその王様にです、トロットがまず一礼して皆も続きます。その後で。
 王様はトロットにです、こう聞きました。
「今回は急に来たね」
「ええ、貴方達が闇エルフ族といがみ合ってるって聞いてね」
「エルフ族とはいつもだよ」
 それこそと返した王様でした。
「わし等はいつもじゃないか」
「それを地下でも起こしたのね」
「彼等は好かん」
 これが王様の返事でした。
「だからね」
「それが理由?」
「何でいつもそうするのか」
「何から何まで?」
「それがわからないからね」
 それ故にというのです。
「だからだよ」
「つまりエルフの人達自体が」
「例えばだよ」
 ここで王様が言う例えはといいますと。
「トロット王女はお魚はどうした調理が一番かな」
「お魚?」
「揚げるとすれば唐揚げだね」
 王様はこの料理を挙げました。
「お魚を揚げるとなると」
「唐揚げね」
「わし等ドワーフ族はこう言う、けれどね」
「それでもエルフ族の人達はなの」
「彼等は天麩羅というんだ」
「それでそれがなの」
「それは違うと言えばね」
 ドワーフの人達がです。
「彼等はわし等の方が違うというんだ」
「唐揚げじゃなくて天麩羅ね」
「そっちだというんだ」
「ジャガイモもよね」
 ここでビリーナが言いました。
「あんた達は潰して食べるわね」
「それが一番じゃないか」
「けれどエルフの人達は切るわね」
「それは邪道だよ、とにかく何から何でもね」
「違うのね」
 ビリーナはそこを確認しました。
「あんた達とエルフの人達は」
「彼等の好みと趣味が理解出来ないんだよ」
「それでまたいがみ合ってるの」
「闇エルフの人達ともだよ」
「何かこれだと」
 ここまで聞いてです、ナターシャは。
 腕を組んで考えるお顔になってです、こう言いました。
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