暁 〜小説投稿サイト〜
選挙
第三章

[8]前話 [2]次話
「それだけだよ、サイトでも書いたけれどね」
「辻本先生それにも言ってましたね」
「女性の、慰安婦を踏み躙るとか」
「そうも言ってますね」
「そうですよね」
「このことについても」
「違うんじゃないかと言っただけれど」
 西岡にしてはだ。
「違うかな」
「その通りじゃないですか?」
「あの先生選挙演説でも慰安婦がとか言いそうですね」
「先生への攻撃もしますし」
「前の選挙でもそうですし」
「まあ反論にはね」
 それにはとだ、西岡はスタッフ達に話した。
「ちゃんと反論するよ、それはそうして」
「はい、政策もですね」
「ちゃんと話をして」
「そして、ですね」
「そのうえで」
「うん、政策のことはそうして」
 そのうえでというのだ。
「もう一つあるよ、問題は」
「はい、そうですね」
「もう一つありますね」
「お金ですね」
「それの問題ですね」
「前の選挙は苦しんだからね」
 選挙資金でのことで、というのだ。
「何かとね」
「はい、前回はそうでしたね」
「我が政党への逆風でしたし」
「それが強くて」
「選挙資金も集まりませんでした」
「何とか当選出来ましたが」
 それでもだったのだ。
「苦労しました」
「県議会も保守王国と言われていても」 
「何とか過半数を維持出来ただけで」
「あと一議席少なければ」
「そんな状況でしたから」
「うん、大変だったね」
 選挙資金でのことでもというのだ。
「難しかったよ」
「本当にそうでしたね」
「あの時は苦労しました」
「ですが今回はです」
「ああした状況にならない様にしないと」
「資金はちゃんと確保しましょう」
「そうしよう、そして資金を集めることも大事だけれど」
 岡島は細心の注意を見る顔でだ、スタッフ達にさらに話した。
「人やお金の出処は注意してね」
「変なところから貰ったら洒落になりませんからね」
「あと会計は注意しましょう」
「そこもすぐ突っ込まれますから」
「マスコミとか野党に」
「贈りものも厳禁だよ」
 そこにも注意しろというのだ。
「選挙活動で団扇を渡してもね」
「はい、言われますからね」
「辻本先生みたいな人は特に」
「危ないですよ」
「それは」
「このことも問題ですね」
 スタッフ達も警戒する顔で言う。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ