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IS 輝き続ける光
怪物の武器
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謎の怪物の無い乱入によって中止されたクラス別代表戦、パニックを起こす生徒達とそれを収めようと必死になる教師陣を尻目に事態を収拾した閃輝は能力を使用してさっさと部屋に戻り先程の怪物の事を考えていた。

「あの怪物、明らかに俺を狙っていた……。3組と4組の代表が居たのにも拘らず目もくれてなかった、どこかの国が送り込んできた生物兵器か?」
『それは考えにくい。このIS学園は言わばこの外界で最も重要な拠点の一つだ、そんな所にあのような怪物を投入すれば世界中から非難の的だ』
「だよな……それなら密偵とかの方が遥かに効率が良い―――それに」

懐から取り出したのは先ほどの怪物の頭部を模したようなガントレットのような物、怪物が爆散した後に唯一残っていた物だった。学園にでも引き渡そうと拾うとしたがこれは自ら望むように自分の手に収まった、謎極まりない。

「こいつも謎だ、しかもこれPEに感応してるんだぜ?装備として運用できるようになってる。解析出来るか?」
『了解した、黒檀とリンクし解析する』

端末からではなく黒檀からの直接の解析、フォンブレイバー自体の性能は外界のスーパーコンピュータに迫る性能だが矢張りPEの情報処理能力に比べてしまえば見劣りしてしまうし容量も天と地の差がある。それに感応しているのであれば解析もし易いと言う物。セブンはガントレットにリンクして解析を行うが漏れてくる声は余り芳しくない物ばかり。

『むぅ材質不明、物理法則を無視した構造不明も多々見受けられる。だがネットワークが機能している、それが謎だ。むぅ何とも言えないが機能自体は判明した』
「マジか」
『"マガオロチ"という武器だ。信じられんがダイヤモンドの比ではない硬度だ、鋼鉄に向かって拳を振るえば簡単に跡を残せるだけではない。バディ、君の力なら大地を割り地割れを起こすのも容易だろう』
「おいおい……」

調べて見れば見るほど恐ろしい代物だ、あの怪物はどうしてこんな物を残したのか。自分を破ったから託すと言う事なのだろうか。

『更にエネルギーを収束させれば破壊を呼ぶ雷、"マガ迅雷"という物を出せるらしい。これはあの怪物が口から出していたエネルギー攻撃だろう』
「マガ迅雷ねぇ……」
『解析終了、リミッターを施す事も成功した。使用するには問題ないだろうが余りお勧めはしないぞバディ』
「了解、一応格納を頼む」

閃輝の言葉を聞いて収納するセブン、指輪に収まった謎の武器。そして怪物、何かが狂い始めているのかもしれない……。何かが……。考え事を始めようと思った時フォンブレイバーの方に連絡が入った、咲夜からだ。

「はい」
『閃輝君今良いかしら?さっきの怪物について聞きたい事から織斑教員が顔を出せって言ってるけど来れるかしら?』
「俺は大丈夫です、場所は?」

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