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29話「犬さんと、追い詰められたゴブリン達」
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僕達のささやかな嫌がらせは連日続いた。
相手の戦う意欲を削げば、それだけで良いのだが……僕は凄くてっとり早い方法を考えたのである。
ナポル少将っていう名前のゴブリンを倒すのは難しいが、その次に偉い連中は精鋭ゴブリンに護衛されているだけで、とっても無防備だ。
つまり、1匹で50匹のゴブリンを率いるリーダー達。名付けてゴブリンリーダーの数はたったの19匹。
そいつらを潰せば――ナポルがどれだけ命令しても、何もできない状況が出来上がるはずだ。
奴らの指揮系統は図にすればこんな感じである。

ナポル少将 1匹
↓伝令
ゴブリンリーダー(大尉)×19匹

精鋭ゴブリン(少尉)×約1000匹

臨時ゴブリン兵士
ゴブリン労働者   ×約3万匹

ゴブリンリーダーの役割を人体で例えれば首に相当する。
つまり、首がなければ、脳味噌の考えは末端の手足には届かず、ただの烏合の衆と化す訳だ。
僕は邪神どもに、ゴブリンリーダーの現在位置を探させて、半径400m以内に近づいて狙撃すれば良い。
ゴブリンリーダーの周りにいる側近どもを、ついでに殺害すれば、指揮権の譲渡が上手くいかなくなって余計に混乱するはずだ。
女ゴブリンとエッチな事をしようとするゴブリンリーダーがいれば、テントごと矢を貫通させて殺し。
ご飯を食べている最中のゴブリンリーダーが居たら、やはり、すぐに狙撃して即殺。
とにかく、ゴブリンリーダーは見つけ次第、ゴキブリにスリッパを叩きつけるかの如く、徹底的に殺した。
逃げようとしたゴブリンリーダーも、わざわざ追いかけて殺して、川へと放り込んだくらいだ。
……あれ?なんか可笑しいような……?
殺すのに夢中になりすぎて、目的と手段が逆転している気がする……?

『逃げる奴まで殺すなんて無駄だお!?』
『犬さん、不効率ですぞ!』

こ、こんだけすれば、きっと、ゴブリンの故郷に帰ってくれるだろう。
はよ、帰れ。僕たちは他にやらないといけない事がたくさんあるんだ。
雪が降る前に、可能な限り、薪を量産したり、秋の幸で保存できそうな奴を集めたり、冬に贅沢モフモフライフを過ごすための労働をまだやっていない。
略奪品はたくさんあれど、肉が多すぎて栄養バランスが極端に偏っている。
獣人は人間から派生した生き物であり、人間は色んな物を野外で採集して食べまくってきたから、必然的に獣人の身体も様々な栄養を取る事を前提にした作りになっている。
肉だけじゃ安心して生活できない。野菜が欲しい……。
そんな疲れた思いを抱きながら、僕は邪神の身体を借りて、ゴブリン側の本営テントを見ている。
今、一番殺したいゴブリンNO1のナ
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