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提督はBarにいる。
ちょっとだけ、提督の昔話A
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の身の香ばしさ、アジと味噌の旨味と塩気、薬味の辛味が上手く調和している。掻き込むような食べ方ははしたないと思いつつ、あまりの美味しさにガツガツと食べてしまった。元帥など、3杯もおかわりして食べていたよ。

「全く……よく食うジィさんだぜ。」

 と、苦笑いしていたっけな。



「ぷぁ〜っ、食った食った。」

 男は満足いった、とでも言うように腹を摩っている。

「いやぁ、実に旨かった。お前さん、主計科に転職するつもりはないかのぅ?」

「え、ヤだよ。俺はこの仕事が気に入ってんの。他の仕事なんてさらさらやる気はねぇよ。」

 そう言いながら男は茶を差し出してくれた。本当は提督になるように説得しに来たのだが、探りを入れてはみたものの男の意志は頑なだ。

「そうか……残念じゃのぅ。ならばどうじゃ、腹ごなしに1局。」

「また将棋か。好きだねぇジィさんも。」

 元帥は立場を隠してここには「将棋好きの好好爺」としてやって来ていた。

「そうじゃ、この勝負で勝った方が負けた方に何でも1つ言う事を聞かせる、というのはどうじゃ?拒否権はなし。」

「良いねぇ、その勝負乗った!」

 こうして、彼の運命を決める事になった将棋勝負が始まったワケだ。
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