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提督はBarにいる。
我が鎮守府のバレンタイン事情〜春雨の場合〜
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がギュッと抱き締めるように持っていたからかほんのりと暖かい。

「開けてもいいか?」

「どっ、どうぞっ!」

 リボンを解き、箱を開けると、中身は一口サイズのトリュフか入っていた。

「い、一応…手作りです……ハイ。」

 段々と小さくなっていく春雨の声。1つ摘まんでみる。

「わ、私っお菓子作りは初めてで…時雨姉さんとか浜風さんとかに教わりながら作ったんです。だから上手く出来てないかも…」

 触るとフニフニと柔らかい。口どけをよくするためにクリームを多めに練り込んだのだろうが、春雨があんまり強く抱き抱えてたモンだから少し溶けてしまったのだろうな、と思われる。口に放り込む。

「うん、初めてだって言うけど美味いよ。流石は料理上手、前評判通りだな。」

 丁寧に湯煎して練ったのだろう、妙なざらつきや溶け残りは一切無く、まろやかな口どけだ。感謝の意味も込めて頭を撫でてやる。最初は少し照れ臭そうにしていたが、えへへ……とはにかんだように笑う春雨。こんな事をしていると、世のロリコン提督の気持ちが解らんでも無くなってくるからヤバい。本格的にヤバい。



「し、司令官?よろしければ…したい事があるんですが……」

「おぅ、何だ?変な事じゃなければいいぞ。」

 俺がそう言うと、春雨はおもむろに箱からトリュフを1つ摘まみ上げると俺の口元まで持ってきた。

「はい、あ〜ん……♪」

 え、何コレ?食べるの?俺が?待って待って、すげぇ恥ずかしいんだけど何コレ。春雨は目を閉じて完全に食べてくれるの待ってます状態だし。コレ絶対食べなきゃダメな流れだよね?……えぇい、ままよっ!

「あ、あ〜ん……」

 パクリ、とトリュフと春雨の指が口の中に収まる。

「ひゃっ!し、司令官っ!ゆ、指まで食べないで下さい……」

 ヤバい、頭が沸騰してきてチョコの味とか解んなくなってきた。どうしようコレ。

「し、司令官。春雨にも1個貰えますか…?」

 これアレだよね、あ〜んして返せって事だよね?

「あ、あ〜ん……?」

 春雨の小さな口の中に、トリュフと俺の指が収まった。トリュフは既に俺の指を離れたのだが、春雨が俺の指に吸い付いて離してくれない。

「ん…んぅ……」

 少し吐息を漏らしながら俺の指を舐め回している春雨。なんだろう、何となくだけどイケナイ事をしてる気分になってきたぞ。なんかスゲェ……エロい。

「し、仕返しです……」

「どうですかご主人様〜?漣チョイスのメイド服装備の春雨ちゃん…は……?」

 入ってきたのは春雨にメイド服を着せた張本人、漣。しかもタイミングの悪い事に、春雨が俺の指を解放するかしないかのタイミングで入ってきた。固まる俺たち。

「メシウマk
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