暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
冬はこっちかな。
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 ビス子とのアニメ鑑賞、3作品目に突入。

「タチコマ可愛いわねぇ〜……。」

「だよなぁ。こういうの、ウチの鎮守府にも一機位欲しいよなぁ。」

「明石と夕張に頼めば作れそうじゃない?」

 あいつらに頼んだらタチコマというより多脚戦車が出来上がってしまいそうだ。んな事したら陸軍が怒鳴り込んで来そうだから止めておこう。

「あ〜…、そろそろ晩飯の時間か。何食おうかなぁ。」

 昼飯は肉だったからなぁ、魚がいいが生憎と在庫を切らしていた。さてどうした物か、と思案しているとドアをノックする音が。

「提督?大淀です。お荷物が届いておりますが。」

 荷物?何か頼んでいただろうか。

「へいへい、今開けますよ〜っ、と。」

入り口で受け取ったそれは、段ボールではなく発泡スチロールの直方体の箱。持った感覚はズシリと来るな。中々重いものが入っているようだ。

「Admiral、荷物は何だったの?」

「待て待て、まずは送り主を確認しねぇと。」

 送り主は……と。お、地元で漁師やってる同級生からか。時期を考えるとお歳暮のつもりか?中身はなんじゃろな〜っ、と。

「おぉ!見事な鱈じゃねぇか?」

 入っていたのは丸々と肥えて脂の乗っていそうな真鱈。こいつぁ良い。今晩のメニューは決まりだな。

「よっしゃ、今日はこの鱈を使って地元の味を振る舞うとしようか。」



 まずはこの鱈を捌かねぇとな。俺は出刃包丁を取り出すと、まな板の上に新聞紙を敷き、シンク周りが汚れ難くした。最初にやるべきは鱗取り。一般的には包丁の背を使って取るのだが鱈の皮は分厚く、ちょっとやそっとじゃ傷が付かない。俺は面倒な時は金たわしでゴシゴシと擦り落としている。鱗を落としたら次は頭を落としてやる。喉元とエラの付け根に刃を入れて切り離し、身を起こして頭の上から包丁を入れ、頭を胴から切り離す。

 いよいよ、腹に刃を入れていく。鱈の内臓は殆どを食べることが出来る。だからこそ内臓は傷付けないよう、浅く刃を入れていく。腹に刃を入れ終わったら内蔵を取り出す。この時気を付けなければならないのは黒っぽく見える胆嚢。胆嚢は潰さないように切り取っていく。中骨にくっついている浮き袋をとり、内蔵を包んでいる黒い薄皮を手で剥がしてやる。腹の中骨にへばりついた汚れと血合いも包丁を使ってかき出して綺麗にしてやったら、腹周りの処理は大体終わりだ。

 腹周りの処理が終わったら開いた部分を更に尾びれの方まで切り開いていく。腹側を開いたら身を半回転させ、背骨側から包丁を入れていく。なぞるように少しずつ刃を入れて背骨に刃が当たる所まで入れる。この時、尾びれは落とさずに最後まで残しておく。半身を切り出せたら裏返し、同様に背中側から包丁を入れて身を切り出す。三
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