暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1539話
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 セプテムにトーラスをOZから奪ってくるように要請してから2日後……俺は基地の中で搬入されてくるトーラスに驚いていた。
 いや、実際昨日の時点でセプテムからトーラスをOZに譲渡させるという連絡は貰ってた。
 だがそれでも、やはりこうして実際にトーラスが搬入されてくると驚かざるを得ない。
 勿論セプテムに言ったように、強気で交渉をすれば今はオペレーション・デイブレイクの件で連合軍に怪しまれないようにしているOZが譲歩するだろうというのは予想していたんだが……まさか、ここまで早く話が纏まるとは思わなかった。
 てっきり、OZの方で話を引き延ばして有耶無耶にするんだとばかり思ってたんだよな。
 ただ、セプテムも俺に借りを作りたくないというのはあったらしく、トーラスと装備一式を今回の報酬として俺に渡すと提案してきた。
 ……一応軍の機体なのに、そんな真似をしてもいいのか? と疑問に思ったが、将軍という立場にいるセプテムなら、そのくらいは問題ないだろう。
 こうして、予想外にトーラスと武器一式を得る事が出来た俺は、それを受け取りにやって来た訳だ。

「まさか、こんなにあっさりと渡すとは思わなかったな。アクセル、本当に大丈夫なのか?」

 俺の隣で格納庫にトーラスが運び込まれるのを見ていた綾子が呟く。
 トーラスは綾子の機体になるのだから、やっぱり気になっているんだろう。
 ちなみに凛がここにいないのは、トーラスの譲渡に際して色々と書類が必要となっている為に、その書類を作成している。
 俺と綾子はパイロットとして活動しているけど、書類の作製とかは凛の仕事なんだよな。
 本人は少し不機嫌そうにしていたが、それでも凛がこの手の仕事を得意としているのは事実な訳で……
 連合軍の方からも、凛の作る書類は綺麗で分かりやすく、しかも早いと評判もいい。

「大丈夫だろ。このトーラスは俺がセプテムにアドバイスをした報酬……相談料のようなものだしな。後ろ暗いところはない」
「いや、向こうを脅してるんだから、後ろ暗いところがあるだろ?」
「そうか? ……うん?」

 そんな風に綾子と話をしていると、俺の方に近づいてくる気配に気が付く。
 少し遅れて綾子もその気配に気が付き、背負っている物干し竿へと手を伸ばす。
 ……ちなみに銃で武装をしているのならまだしも、物干し竿を背負っている綾子は色々な面で目立つが……今ではそれを馬鹿にする者はいない。
 生身で軍人が綾子と戦った光景を見ている者は物干し竿が伊達ではないと分かっているし、それを知らない何人かが綾子に絡んだが、その結果どうなったのかは言うまでもない。
 せめてもの幸運は、綾子が優しかったという事か。
 俺の場合なら色々と痛い目を見ただろうが、綾子は相手を痛めつけても骨折のような怪我は負
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