暁 〜小説投稿サイト〜
IS 輝き続ける光
狂い初めていく世界/物語
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誤って飲んだ"転命酒"という転生する者を転生させる為の触媒として使う酒を飲んでしまった。その母には全く効果はなかったが、その効果がいまだ魂の状態だった子に現れてしまった。それが文字通り転生し生まれたが織斑 一夏という存在だった。

この幻想郷は世界とは概念的に隔離されている世界。八雲 紫を筆頭に神に匹敵する力を持つ妖怪も多々居る上に祟り神と軍神までいる、それなら安心できるが今彼が居るのは外界。幻想郷の結界などの保護する物はない。そんな所に居る神の魂をもった人間が居たならば悪魔共は挙って手に入れようとするだろう。下手をすれば世界を破壊するような暴挙をするかもしれない。

「彼ならきっと大丈夫ですよ。何せ私の弟子です」
「俺個人としてはその言葉で納得したいが立場上納得しかねる。龍神である貴方の言葉とはいえ、彼の魂は元々我々神の世界の管轄。その力を審査し確認する」
「では試練を与えると?」
「ああ。人間が神の試練を受けるのは久方ぶりだな」
「君以来ですね」

何かを羊皮紙に書き込み判子を押すと眩い光を放つと蒼い炎が巻上げて塵へと帰っていく。

「お手柔らかに頼みますよ」
「そうして欲しいなら好い加減、日本神話勢とまともにコンタクトを取る気になってくれ。俺と妻の勢力だけではないかまともに交友があるのは」
「いやだってあそこの神々頭悪いし胸糞悪いじゃないですか」
「子供か!!ったく……まあ、俺達の所に来る気になったら言ってくれ」

そう言って空間を裂いて開き、そこへと入っていく準最高神はそのまま消えていった。残された湯飲みを片付けつつ弟子がこれからぶち当たるであろう試練の事を考える。

「やれやれ、そろそろ私も本腰を入れるときですかねぇ……年寄りは労って欲しい物です」
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